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文字数 659文字

「でもあなたって凄い。他のミドリムシに無いものを持っているわ。とても哲学的」

「ふん!笑わせるな、哲学だと。そんな人間的な言葉に惑わされるな。我々は最高なのだ。
我々は、存在そのものが全てなのだ。
ミドリムシ思うにミドリムシ在りだ。
分裂せよ、殖えよ地に満ちろだ。あはは、我は神なり」

「やはりあなたは凄い!神ドリムシ様」

「お前なぁ〜、何か俺が、噛み噛みみたいに聞こえるだろう?もっと良い名前なかったの?」

「じゃ、ゴッドミドリムシ」

「長い!」

「ゴッドリムシ」

「何か違う種類みたいだろ〜」

と、他愛も無い話をしていたその時だ。
 ミドリコが食われた!

「ミドリコ〜!来やがったな悪魔の化身、
ミジンコ!貴様〜、我々が対抗手段が無い事を良い事に。傍若無人に我々を食い散らかす。
正にその所業、下衆の極み!」

「お母さ〜ん!」

「ええ〜い、アホウ共!逃げろ!
ミドリコの分身共よ、俺の分身共、集まれ!
やりたきゃねぇけどな。俺の話を聞いてくれた盟友の一匹だけでも生かしてみせるぜ。
俺達は敗けない!たとえ今、俺と言う一個人が負けても、俺達は必ず勝つ!
そうですよね〜、兄貴。
って俺にはいないからぁ〜。う~ん高速分裂!増えてやる〜!」

とその時だ!奇跡が起きた。
ミジンコの動きが止まった。
 奴らはアホな進化を選び、人類と同じ様に滅びるを選択したクソどもだ!
硬い卵を産んで干乾びていった。
遂に水が干上がりだしたのだ。
慌てるミドリムシ達。死にゆくミジンコ。

「あはは!ざまぁ〜みろ!俺達の勝ちだ。あはは!ほんとかなぁ〜、ありゃ真っ暗・・・」

 俺達は見た目、死滅した。
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