第30話
文字数 764文字
そう言うと、りっちゃんはさみしそうにほほえんだ。
私の瞳から、涙がぽろぽろと零れ落ちた。
ぎゅう……っと抱きしめてくるりっちゃん。
りっちゃんは抱きしめていた腕をそっと離すと、
私を見つめてそういった。
え、きっとあれだよ、あれあれ!
紗奈ちゃんと両想いだったからじゃないかなー?
大好きな人と両想いになれれば、自信も出るし、パワー出せるし
大好きな人をもっと幸せに、って、守れるようにってこころも強くなっていくもの……って
契約しそこねた誰かが言ってたよ♪あは
りっちゃんはつぶやくように、そう言った。