占術

発端と変遷
古来は運気、気の巡り合わせ、作物の豊作祈願や無病息災の呪い事として始まった占術であるが、星を参照するものが多い傾向にある。というのも、天体の観測と季節の巡り、雨期の巡りや気候変動の癖が概ね一致していた歴史があるためその教訓ないしは因習が文献として残ったのである。その文献はわかりやすく事の重大さを伝えたいという観念から多少大事層に書かれているケースが多い。例としては、雨季は洪水・乾季は大火のように示すものがある。
この節の占術にはまだ魔法的側面が備わっていないので、魔法学的な占術とは異なることに注意したい。

占術の成長と離合集散
占術の歴史においては様々な文化が合わさったり派生したりすることがある。
占星術ないし数秘術を主体とする占術は、固定化される術式のために一度形成されると術者の中に戻ることはない。一方、文化圏の違う宗教観念が癒着した宿曜占術などは、信仰を基調とした「在り方」を元に成立するもので、長い歴史を通じて形成されてきたと考えられる。
これらが交わることが多いとは決して言えないが、数百・数千年の単位でみると、何度も離合集散をくり返していると説明付けられる文化の存在が認められる。

占星術と概要
占術は読んで字の通り占いを術として扱う一種の魔術である。
まず、占いを使用して対象に占術を働きかける状況を想定しよう。この占術を送る人間を術師という。場の風水及び天命(星の巡り)などを術を介して力に変換する。それを送り出す媒体を法器。力を伝える道の流れである星軌である。
気の流れを窺う方式で術の発動に際し既定の参照を取るという行為は様々な占術に共通していると言える。