第4話

文字数 5,534文字

◎気の持ち方

死ぬのもよし、生きるのもよし。ただ、その瞬間にベストをつくすことだ。『自分の中に毒をもて』岡本太郎

勝ち負けにとらわれず、どうすればベストをつくせるかという気持ちで盤に向かったほうが内容のいい将棋が指せている。『勝負の心』大山康晴

人生に解決などない。あるのはただ、前進してゆく力だけだ。その力を創造しなければならない。解決などそのあとで見つかる。 『夜間飛行』サン・テグジュペリ

救いは一歩踏み出すことだ。さらにもう一歩。そして、たえずそのおなじ一歩を繰り返すことだ。『人間の土地』サン・テグジュペリ

暗闇を不満に思うより、一本のろうそくに火を灯しなさい。 エリノア・ルーズベルト

すべてのことを、ヴェールを通したように暗く見えるのは、弱い心の人の特徴です。魂が、それ自身で、限界を作り上げてしまうのです。あなたの魂が暗いから、あなたの心は嵐のように荒れ狂っているのですよ 『モンテクリスト伯』デュマ

ほかの人と比較するんじゃないよ。比較しちゃ絶対に駄目だよ。いつでも、自分がいまよりも強くなることだけを考えなさい。 『君ならできる』小出義雄

毎日が次の日だということは、太陽が昇るというような、毎日起こっているすばらしいことに、気づかないからなのだ。 『アルケミスト』パウロ・コエーリョ

みんなが考えているよりずっとたくさんの「幸福」が世の中にはあるのに、たいていの人はそれを見つけないのですよ。 『青い鳥』メーテルリンク

世間はちっとも変わりはしない。変わるのはわれわれのほうだ。『森の生活』ソロー

人生は死ぬことじゃない。生きることだ。これからの者は、何よりも生きなくてはいけない。たったひとりしかない自分を、たった一度しかない一生を、ほんとうに生かさなかったら、人間、生まれてきたかいがないじゃないか。  『路傍の石』山本有三

わからないといえば、太陽だって月だって星だって、私にわかりっこない。しかし、自分の頭の上をわたってゆくそれらを眺め、その規則正しいふしぎな運行を見ているうちに、ふと自分がそのなかにもいるような気がしてくる。いや、そうして眺めているうちに、自分の内部からも何かあるすばらしいものが生まれてくるような気がするのだ。 『箴言と省察』ゲーテ

人は、深い淵から舞いあがる翼を自分がもっているのを、さとらなければならぬ。そうした翼がなければ、こんな高みにのぼることもなかったろうし、あんな深みをまざまざとのぞきこむこともなかったろう。人は自分の翼を信じなければならぬのだ。そして、その翼の導くままに、高く飛ばなければならぬのである。『人生論』トルストイ

成功と幸福とを、不成功と不幸とを同一視するようになって以来、人間は真の幸福が何であるかを理解し得なくなった。自分の不幸を不成功として考えている人間こそ、まことに憐れむべきである。『人生論ノート』三木清

憂ふる者は富貴にして愁へ、楽しむ者は貧にして楽しむ。『武家義理物語』井原西鶴

もしネガティブな情緒が肉体のネガティブな化学反応を引き起こすというのならば、積極的な情緒は積極的な化学反応を引き起こさないのだろうか。愛や、希望や、信仰や、笑いや、信頼や、生への意欲が治療的価値を持つこともあり得るのだろうか。『笑いと治癒力』ノーマン・カズンズ

人の一生は
重き荷を負うて
遠き道をゆくがごとし
いそぐべからず

不自由を常と
思えば不足なし

堪忍は無事長久の基
いかりは敵と思え

勝つことばかり
知りて負くる
ことを知らざれば
害その身に
いたる     徳川家康

空想だけは空腹や金と関係なしにできたのである。 『ぼくはマンガ家』手塚治虫

何事も、やり直しの出来ないのが人生だ。世の中のこと、すべて、真剣勝負だ。『宮本武蔵』吉川英治

このうさぎとびは ある偉大なものをめざして とんでいるんだ 『巨人の星』梶原一騎

人生は七転び八起きだ 立ち上がり続けりゃ 勝つんだよ 『NANA』矢沢あい

頭の出来ぐあいなんというのは、人間、そう違ったものがあるわけじゃない。いくらいいからって、脳ミソが人の倍も三倍もあるわけじゃないし・・・・。その、ちょっとしたことだと思いますよ。 『勝負』升田幸三

陽気になる秘訣は、あすはきっと良くなると思いこんで暮らすことです。 『功名が辻』司馬遼太郎

そんなに多くのことをやるチャンスはない。だから、一つひとつが本当に素晴らしものでないと。それが僕たちの人生なんだ。人生は短くて、やがて死が訪れる。その人生で、やることを選んだ。だからハンパでなくいいもの、やる価値があるものでないとね スティーブ・ジョブズ

◎目的意識 なんとなくやっていることの意味を考える。理由を知ることで目的意識を持てる

肉離れをしたあとも、ただリハビリをしていたわけじゃなくて、ずっと周囲の選手を観察していた。 『察知力』中村俊輔

本当の目的意識をもたせるには、その運動が野球のためにどのような意味をもつかという理論を教えることが重要なのです。 『勝つ、スポーツサイエンス』田中誠一

◎精神論 厳しい情況で正確に物事をこなすには強い精神力がいる。楽観すると注意が散漫になるし、悲観的になると、方策があるのにあきらめてしまう。強い精神力で正確に物事をこなすことに最善を尽くそう。

報われないかもしれないところで、同じ情熱・気力・モチベーションをもって継続してやるのは非常に大変なことであり、私は、それこそが才能だと思っている。 『決断力』羽生善治

ほとんどすべての人は、もうこれ以上アイデアを考えるのは不可能だと思い込んでしまい、そこでやる気をなくしてしまう。いよいよ、これからだというのに、全くもったいない事だ。 エジソン

たとえばめげない能力。研究なんかをやっていると、失敗やうまくいかないことのほうが、うまくいくことより多いわけです。そのときにいちいちめげていたら、もう研究なんてできない。非常に楽観的である必要があるんです。 利根川進

失敗を恥じる自尊心と同時に、落ち込まずにすぐに立ち直る、自分を励ます能力が求められる。失敗を恥じる気持ちがないと入念に準備しないし、かといって通訳に失敗はつきものだから、落ち込んだままじゃ続かない。それから、どんな分野にもどんどん挑んでいく好奇心と、それを可能にする基本的教養。 米原万里

キライなことをやれといわれてやれる能力は、後でかならず生きてきます。 イチロー

そして、せっかく正しい方法で勉強しているのに自信をなくしてしまうのです。私はそういう人にむかって「単語を忘れ、文法がわからないのはあなたひとりではない。誰でもみな同じ道をとおってきたのです」とさとします。実際そのとおりなのです。 『外国語の学び方』渡辺照宏

・理屈を越えて理解したことは、怠け心を捨てて自分に打ち克つ精神を養えば、将棋もまた上達するという事実であった。
・芸の道というのは、自己満足し、安心したときに、その人の進歩は止まってしまう。
・勝負を職業としていて、いつも調子がいいということはあり得ない。そうした初歩的なことも知らないで、どうして勝ち抜き、高い勝率をあげていくことができるであろうか。
・人間の性格というのは、鍛えれば鍛えるほど強くたくましくなるものである。
・高段棋士は、技術の差はまずないといっていい。差が出るのは、新しい技術を創り出す熱意があるかどうか、にかかっている。『勝負の心』大山康晴

自分が一度でも疑問に思ったことは、諦めることなく考え続けるというのは、よほど頭がつよくなければ、できることではない。 西澤潤一

これほどがまんできる人間は、si fata sinant 〈もし運命が許すならば〉えらくなれるのである。『赤と黒』スタンダール

みずからに命令することのできない者は、服従すべきである。『ツァラトストラはかく語った』ニーチェ

人間に必要なのは困ることだ。絶体絶命に追いこまれたときに出る力が本当の力です。本田宗一郎

「ネバー・ギブアップのバカ」なら、一生バカで終わることはない。 『バカと天才は紙二重』ドクター中松

5つや6つの手を打ったくらいで万策尽きたと言うな。 松下幸之助

ヨーロッパで育った選手はもちろん、南米やアフリカで生まれた選手たちも、子どものころから、激しい競争を勝ち抜いてきたという経験を持っている。だからこそ、彼らの向上心は貪欲でパワフルだ。 『察知力』中村俊輔

・限界を超えたところで頑張っていると、それが普通になってさらに遠い限界へ行ける 石田衣良
・強い人間は過去や運命を嘆かない。自分で人生を切り開いていくものだと思う。村主章枝 『トップランナーの言葉』

「うまくいかないのは]努力が足りない。 下村脩

大事なのは、自分ができるかぎりのベストを尽くしたかどうかであり、それができたなら、あなたは自分に勝ったと言える。 イアン・ソープ



◎意思・やる気・動機 複雑で覚えることが多岐に上るものを覚えるためには、強い動機が必要だ。魅力にあこがれなければ、困難は乗り越えられない。

学にこれ勤めざるは、必ずその志の尚未だ篤からざればなり。 『教条、竜場諸生に示す』王陽明

学問とは、真理を学ぶこと、そして真理を学び得たときには、必ず喜びが伴うものです。糞真面目に理解させたのでは、単に学問を叩き込んだに過ぎません。面白く楽しく、感動とともに会得した理解こそ、魂にまで浸透する学問なのです。『話術』徳川夢声

やっぱり、なにかに飢えている、なにか刺激が欲しいという人間は、いままでとは違う、自分の知らない世界の扉を開けたくなるもんなんです、そして、扉を開けたら、そこで必ずなにかを感じるんですよ。『英雄の哲学』イチロー×矢沢永吉

・まず内容のおもしろさをわかってからなら、一人でも学びたくなります。何が書いてあるのか知りたいという動機がはっきりしているから効率があがります。
・何か一つどんな小さなことでもいいのですが、ほかの人よりできるようになれば、それを通して自信がつくのだとぼくは信じています。 『ピーター流らくらく学習術』ピーター・フランクル

僕もしばらく病院に詰めていましたが、周りでたくさんの人が亡くなっていったんです。これも二十歳の私にはショックで、どうせ死ぬのであれば自分のやりたいことを思い切りやりたいな、というような思いがすごく出てきました。 大西健丞

・自分が何のために勉強しているのかわからないと、勉強はたちまち苦しいものになる。
・「年をとったから記憶力が衰えた」というのも、「年をとって感情が老化し、ものごとに興味が持てなくなった」ことが原因であることが多い。 和田秀樹

・しかし最近の脳科学の研究では、この"やる気"こそが脳の機能を高めることが分かってきた。つまり意欲を持つことの大切さは決して精神論などではなく、非常に科学的根拠のあるものとして考えられるようになってきたのです。
・意欲のある人間はどんどん活躍し、意欲のない人間は取り残されていく。『感動する脳』茂木健一郎

きっかけ⇒意欲(モチベーション・動機付け)⇒学習・訓練

徹底的に逆境の生活をして、ちょっと成功する。そこに大きな感動があると思うんですよね。 『カンブリア宮殿』  福井威夫

野球はなかなか成功しない、失敗ばかりのスポーツだから、うまく行った時にとても大きな喜びを感じる。 宮本慎也

私が一番大事だと思うのは、チャンスをつくってあげるということなんです。チャンスをつくるのにはお金もいります。だから社長たるもの、個人的には節約をして、チャンスが来たらぱっと用意してやれるだけの資金を平素から準備しとかないといけない。で、チャンスが来て、そのチャンスにはまった人間には、その仕事をやることが、世の中のどんなにためになるのか、あるいは自分の周囲の人たちの幸せにどれだけ役に立つのかということを、時間をかけて話します。そうすると彼らの心の中に動機付けができるわけです。そして同じ思いを膨らますようなコミュニケーションをする。 『カンブリア宮殿』  松浦元男

労働・勉強意欲

仕事が楽しみなら、人生は極楽だ!
仕事が義務なら、人生は地獄だ!  『どん底』ゴーリキイ

・だから肝心なのは、人の心に働きのよろこびを呼びさますことであって、こうしてわれわれは、ふたたび、正しい「教育」の領土にもどってゆくことになる。
・働きのよろこびは、自分でよく考え、実際に経験することからしか生まれない。『幸福論』ヒルティ

・怠惰をおさえて仕事に向かわせるもっとも効果的な手段として役立つのは、習慣の大きな力である。
・まず何よりも肝心なのは、思いきってやり始めることである。仕事の机にすわって、心を仕事に向けるという決心が、結局一番むずかしいことなのだ。一度ペンをとって最初の一線を引くか、あるいは鍬を握って一打ちするかすれば、それでもう事柄はずっと容易になっているのである。
・(ベンケル)自分の知識はすべて、勉強するのにいつも最も容易なものから始める、という習慣のおかげだ、と素直に告白している。『幸福論』ヒルティ

もし棋士になりたいと言ったらどうするか? とよく聞かれます。ある程度までは教えますが、プロの養成機関である奨励会に入ったら、その後は教えません。強くなる子というのは自分で何をしたら強くなるかを考え、実践できるからです。誰かに言われて勉強するのでは長続きしませんし、放っておいて勉強しないのならば、将棋への思いがその程度だったということ。 『ボナンザVS勝負脳』 渡辺明

やる気を起こす本を読み、積極的思考をする人と話をし、自分も積極的思考を試みるべきだろう。 黒川康正
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