ショックで倒れそう……いのまたむつみ先生追悼

文字数 801文字

偶然スマホのニュースを見て、絶句。

鳥山明先生に続き、いのまたむつみ先生までも……

まったく心の準備ができてなくて、しばらく茫然としてしまいました。

子供時代からの心の支えというか、自分の中の理想像を描いてくれていた先生たちが、立て続けに亡くなられてしまい、ショックが隠せません。

いのまたむつみ先生はわたしの幼少期から、あこがれ続けている先生でした。

母が購入した『宇宙皇子』という小説が実家の本棚にずらっと並んでまして、たぶんそれが先生の絵との最初の出会いだったと思います。

美しすぎる表紙に惹かれて手にとったものの、当時のわたしには内容が難しすぎて読むのはだいぶあとになりましたが……。

以来、先生が挿絵を描いたり、キャラクターデザインをされている中で、気になる作品をかたっぱしから見たような気がします。

たずさわっている作品が多すぎて、とても全部は追いきれてませんけれども……。

水彩のカラーイラストもため息が出るほど美しいんですが、小説の挿絵などのモノクロのイラストが特に秀麗で好きでした。

繊細なのに線に迫力があるんですよね。

絵が描ける友人いわく、手描きの線には失敗できないという緊張感がこもるとのこと。

デジタルだと簡単に修正できてしまうので、小綺麗には仕上がるが迫力に欠けてしまうとか。

聞いていてなるほどなと思いました。
繊細なのに凄味がある。

先生の絵は、透明感のある美少年や美少女が印象的ですが、人物の凛としたまなざしが素敵なんですよね。

ここまで人形みたいに綺麗だと、表情が死んでしまうのではないか?というすれすれのあやうさがあるのですが。

そんな華奢な絵柄に負けないほど、キャラクターに感情がほとばしっていて、その様におもわず見入ってしまうほどです。

眺めているだけで勇気と陶酔と癒しと、とにかくいろいろなエッセンスをいただきました。

天国でどうぞ安らかに。素敵なイラストを描き続けてくださることを祈っています。


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