第4話

文字数 838文字

 今の時点で無料公開されてる末次由紀さんの「MA・MA・Match」を読みました。男に敵認定されてるママさんがいて私も小学生だった時分に同じようなことをされたので「懐かしいなぁおい」という感想を抱いたので少々書きたいと思います。
 男が女を敵認定するって男尊女卑の自覚のある人たちから言わせれば多分「死刑」宣言だと思います。お前なんかどうなったっていいんだぜと相手を殺すという殺気で女に自分の言うことをきかせる。という心理があるように感じます。作中でそのママさんは折れますが小学生だった私は静かにキレました。自己肯定を自ら壊してそれを晒す。そういう目には目をの戦略です。私がそのママさんだったら家事はキッチリこなし会話も上っ面でにっこり笑ってるけど心を完全に閉ざし、そのため最終的には家庭が崩壊すると思いますし結局は国が亡ぶ。小学生だった私は己を破壊しつくして生きていったのですけども、この世に私の居場所がない上に未来もわからないというトンネルをずっと歩いていきました。
 己の経験と照らし合わせるとこの作品の「男に敵認定されるママ」の描写は色々甘いのですが、現実世界でフェミニストがこの状態にハマってる気がします。一言で言うなら「精神性が男より高い女に言うことをきかせる方法がソレっきゃない!」という実に卑怯というか自分を保てないというか……それに対して「そういう反応はつらいけど……」みたいな発言は逆効果です。敵の思惑通り(男を敵と言いたくないのでしょうが)おめえの言うことなんざレベル低すぎて聞く価値もねえわ!ってなことでいいのでしょう。そこまで卑怯なことをしているってことなんだからいいんじゃね?私は最近のその手の話はそんなに感情を揺すぶられないで「ふーん」って感じに流してますね。古い体制が新しくなるのは世の常だし、その分揺り戻しがあるのは仕方がないことだと思ってます。あとなんだ?この作品に出てくるママさんたちは普通にいい人たちでいいな。私の母はサイコみ強くてな……。
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