第8話

文字数 801文字

 私は自分をジャッジすることをやめたのである。自分が出すアイディアを客観的に見ることをやめないと頭痛がするので……多分まあずっと無茶なことをしてたのだけど、そのせいで今は少女漫画を必要としている。自分は別に強い女ではなかったらしいので自分を癒すために心は自動的にキャラを生み出してくるのだがどうしても出てくるのは何故かピアノの天才少年。くらもちふさこかっ。
 個人的に少女漫画は安野モヨコで死んでしまった。そして無理やりBLに移ったけど私はついていかなかった。私はジャッジをする攻撃性を己に向けて突っ立ってただけなんだけど、現代だからこそ必要な少女漫画があるような気がしている。己を癒すためだけの創作はしてもいいのだろうか?別に私の脳内に出てくるピアノの天才少年は私の分身の主人公を好きになんかならず、大人になって街娼とくっつく。育ちの良いお坊ちゃんで繊細なな彼は巧く人生を乗り切っていけるのだろうか?別に少女漫画だから彼らのおっさんになったところなど想定しないが、それを考えられないほど若くもないのでもう少女漫画を描くことはできないのだろう。何となく昭和の香りがしちゃうから、趣味で描こうかな?自分だけの癒しの話。自分に都合の良すぎる話(しかし、天才少年が街娼めいた女とくっつくのは「オルフェウスの窓」でやってたね。そんでもって少女漫画は死んだと言いながら「君に届け」とか読んでますけど、あれは斬新な「こんな私を好いてくれるのは何故?」な古典的な少女漫画だと思うし、今でも少女漫画を頑張ってる人いるの知ってますけど黄金期を知ってるとやはり見劣りしちゃうっていうか、今は癒すだけなら一次二次関係なくやってる人いるのでどうしよう……)

 私そういえば昔は少女漫画家志望だった。今からでイケるのだろうか?しかし私はこの文章を書いたので心が癒されてしまった。お気軽に癒されちゃってたら少女漫画が描けんやろがい!!
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