いつくしみ深き

文字数 415文字

 「いつくしみ深き」という歌はいい歌ですね。イエスに関する自分の考えは、とりあえず今はユニテリアンの、イエスに神性を認めない考えに近い気がしますけれど、精神的に疲れたとき、この歌を聞くとなにかこう、胸にくるものがあります。


 歌詞に、「などかは おろさぬ おえる おもにを」とありますが、「などかは」というのは、打消しの助動詞「ず」の連体形である「ぬ」と結びついているので、直訳としては「どうして負っている重荷を下ろさないのですか?」みたいな意味になるのでしょうか。


よの とも われらを すてさるときも

いのりに こたえて いたわりたまわん

 

 という歌詞も、このような受難を経験している人には(なぐさ)めとなることもあるかもしれません。人がパンのみでは生きられないという言葉は、コンテクストを考えずに理解するとき、私にとってずいぶん納得できる言葉です。もちろん、食べ物以外に何が必要かは人によって、考えによってちがうとはおもいます。

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