第8話 くすぶり女と秋の月

文字数 924文字

やっと離職票がきた。明日にでもハローワークマンに行かなきゃならん。
たが足が重い、無職なのに腰が痛い、首が痛い。ばばぁだから?
しばらくウォーキングしたから?
はたまた寝てる間に旦那が俄然働かないばばあに蹴りでも入れているのかしら?
とにかく季節の変わり目もあり全体的に調子が悪い。
満月の日にウォーキングしながら月光浴をたしなんだり、
入浴剤を入れてしっかり温まってみたり、映画をしこたまみたり、
眠剤やめて自力で寝る努力したり、
たまに暴食したりお腹下したり、
写真とって載せてインスタ更新してみたり、ダイエット始めてみてすぐ挫折したり、最近のわたしは
「働きにでる、職を探す」以外は色々やっている。
毎日旦那から感じる、
はよう働かんかおんどりゃしまいにゃおいだすぞ?といわんばかりの
ニュアンスを含んだ態度と冷たい視線。
探してますアピールはしっかりしちょりますがいかんせんわたしいいとしして社会が怖い。年々怖なっとります。
ここ数年マウント女子がやたら増えましたしマウント界の底辺にいるわたしはどこにいっても標的にされますのでそりゃまぁうまーくかわしたりくらったりして生きてきてなんかここにきてもう疲れがメガマックス!!なんで他人にあたしの何がわかる?ぐちゃぐちゃなガキみたいないざこざはそっちサイドで勝手にやってろ!つぅことで、次は人と極力関わりのない仕事がしたい。なんかないかなんかないか。
話変わるが、最近狭いリビングに旦那が買った座椅子が増えて可変式でカチカチカチとかって角度が足、頭角度調整できてまぁまぁでかめ。
もぅじゃまじゃわ!もともとヨギボーに侵襲されてめちゃせまなのに座椅子にまで入られちゃリビングがぎゅーぎゆーであたしの理想のリビングはミニマリスト的な何も置かない広い空間を楽しむ癒しの極みだったはずが…
色々家電やら配線やらゲーム機器やらバチくそちらかっとんで。生活感がダダ漏れ、こんなはずじゃないのよ、
わたし結婚して半年、ちゃんとスタートきれたはずだった。
就職して県外にいる息子に彼女が出来てるらしい。
ばあちゃんからきいた。あたしよりばあちゃんさき?そうかー 
なーんもしらんよきいちょらーん
さみしいななんかあたしひとりだな
おめでとう御赤飯たこうかね…



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