第3話 天の川総合高等学校

文字数 447文字

法律を{作る}というと、政治家になって法案を通すのが普通だと思うだろう。
だがしかし、政治家になるにはお金がかかる。
それに私には人を率いるカリスマ性は無い。
だから考えたのだ。裁判でレアケースの内容の判決に担当弁護士として勝訴することで、人々の注目を集め政治家連中に新たなる法律を作ってもらおうという思惑だ。
だから、高校を選ぶときに私が住んでいる県内で一番大きくて、なんと法律科などという私にとってうってつけの天の川総合高校はまさに天啓に等しい選択だった。

私立天の川総合高等学校。

この学校には普通科以外にもスポーツ特待生、音楽特待生、農業科、酪農科、漁業科、鉄道科、情報システム科などなど、数多くの学科を取扱っているマンモス高校だ。
しかも、奨学金ありで、学生寮も完備ときたものだ。
なので、県外からの受験者も多く倍率も高い。
月に一回は家に戻ってくるという条件で、学生寮に住む許可を両親から得て、
地元の中学校在学中はひたすら勉強の日々だった。

だが、その甲斐もありみごと天の川総合高等学校に合格したのだ。

ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み