ほんわか夏祭り

文字数 8,393文字

蒸し暑い夜。

灯のついた提灯が、路上には、ずらりとぶら下がっている。

鉢巻を巻き、腕まくりをしているガタイの良い中年男性たち。

胸元を開けて色っぽく華やかな柄の浴衣を着る若い女たち。

笑い声、嬉しげな話し声、拍手などにより、賑やかなムードが醸成され、人々は大いに愉快な様子をしている。

ひょうきんな声をあげながら、珍妙なダンスを踊り、拍手されている若者たちも、少なからずいた。

路上に隙間なく並ぶ、各種の屋台。
屋台からは店の者たちの大きな呼び込みの声。

年に一度の《夏祭り》が開催されているのだ。

山岡健次郎50歳と、甥っ子のアツシ14歳は、手を繋ぎ、会場を歩いていた。
二人とも浴衣姿である。
健次郎は身長が180センチ以上あり、分厚い胸板、太い腕をしている大きな男だ。
一方のアツシは14歳らしく未成熟で、身長は150センチ程度、色白で体も細かった。
アツシは買って貰ったアンズ飴を舐めていた。
健次郎はその様子を微笑みながら、見ていた。
「おいしい?」
健次郎が言った。
アツシは首を横に振る。
「僕、焼きそばが良かった」
健次郎はアツシの頭を撫でた。
「後で買ってあげるよ。まだ、焼きそばには早い時間だから」
「うん」

健次郎とアツシは手を繋ぎ、祭を見て回る。
的当て、ヨーヨー釣り、特撮ヒーローの仮面売り等々。

スーパーボールを大量に投げている老人がいて、少し騒動になっていた。

だが、たいした問題にはならない。この醸成された愉快さは、損なわれることがない。
《夏祭り》の雰囲気は、人々の《エンジョイしたいんだ》という強固な意思によって、壊れることはありえない、と言えるほどに保たれている。

健次郎とアツシは、ビニールプールの前で立ち止まる。
「やってく?」
健次郎が言った。
「面白いのかな」
「なにごともチャレンジだよ」
健次郎はアツシの手を引いた。力は入れない。非常に優しい手の引き方であった。

アツシの細く白い手がポイの柄を握り、水を掬う。金魚は逃げていく。
「くそ!」
アツシが悔しそうな声で言った。
健次郎は微笑しながら、しゃがんでいるアツシの隣に、同じようにしゃがむ。
健次郎は水の張られたビニールプールを指さした。白、赤、まだら、様々な模様、色合いの金魚が、泳いでいる。
「ほら、水に付けた状態で、ポイを水平に移動させてごらん」
「こう?」
「そう、それで、金魚の真下にポイを移動して、ゆっくり……」
「うん」
「そこで素早くボールに入れて」
「やった!」
青いプラスチックのボールのなかに、赤い小さな金魚が入った。優雅に、泳いでいる。
「良かったね」
「うん!楽しいかも!」

アツシの楽しそうな姿、笑顔はいいな、この子をもっと喜ばせたいと健次郎は思った。

「あ、先生じゃん!」
10代後半の少年少女たちが、健次郎とアツシの元に駆け寄る。
みんな、浴衣を着ていて、みんな、チョコバナナを持っていた。
チョコバナナを、美味そうにジュポジュポとしゃぶっている少年が何人かいた。
少女たちは、チョコバナナには口をつけていないようだった。
「先生も祭?なに?彼女?彼女と来ているの?」
「セックスか?祭デートで?その後に?先生エロい!!」
はしゃぐ少年少女たち。
健次郎は余裕ある表情で、にこやかに笑う。
「違うよ。今日は、甥っ子と一緒にね」
「え?甥っ子?あ、この子?」
アツシは下を向き、健次郎の後ろに隠れていた。
「可愛い!細いし白いし!目もクリクリじゃん!全然、先生と似てない!先生はゴリラなのに!」
叫ぶように言うと、少年少女たちはみんな爆笑した。手を打ち合わせて引きつったように笑う者もいた。
「やがてはアツシもゴリラになるよ」
和やかな表情で、健次郎は言った。そうして、浴衣の袖を捲って、太く毛深い腕を見せつけるように、ポーズをとる。
それもまた、少年少女たちを爆笑させる。
「先生おかしい!やば!」
「やば!先生!笑う!」
「やば!やば!」

「行こうか」
アツシがかなり萎縮しているのを見て、健次郎はその場を去ることにした。
「うん」
アツシは頷き、健次郎と手を繋いだ。
「叔父さんが教えている人たち?」
「そうだよ。良い子たちなんだ」
「ふーん……」

そして、夏祭りと言えば御神輿である。もちろんこの夏祭りにも御神輿は存在する。

御神輿を担ぐ上半身裸、下半身はフンドシのみの筋肉質な若者たち。みんなが笑顔であり、ワッショイ!ワッショイ!と定番の声を張り上げていた。

腕や脚が毛深い者、そうでない者、ケツ毛が大幅にハミ出している者、そうでない者、様々である。個性豊かな面々。

だが、鍛えられたマッスルな体をしている点は共通していた。

汗まみれの彼ら。脇からは噴き出すように汗が放出。剥き出しの彼らの締まった若々しく、雄のにおいがムンムンと立ち昇る《ケツの表面》も、汗で光る。

御神輿の通過する道の両サイドには、多くの人がこぞって来ていた。老若男女問わない。その人々も、思い思いの屋台で購入した食材などを手に持ち、ワッショイ!ワッショイ!と定番の声を張り上げていた。

フンドシ姿の若者たちは、御神輿を担ぎながら、笑顔で、爽やかな汗を流す。汗は、街灯や、祭の実行委員会が用意した照明装置により、きらきらと輝いた。夏の青春。爽やかなきらめき。

これほどにリアルが充実している若者たちは、今、この世界にはいないのではないか、と言っても過言ではない状態。

《ワッショイ!ソイヤ!ワッショイ!ソイヤ!》
と、オリジナルのフレーズを、叫び声に追加する者もいた。

もちろん、健次郎とアツシも多くの人に混じり、沿道から御神輿の通過を見ていた。
健次郎はフランクフルトを手に持ち、アツシは綿菓子を手に持っていた。
「凄いね……」
アツシは少し、迫力に気圧された様子。
「ああ、これが青春の輝きなんだ……《若い青春のきらめき》ってやつだ。叔父さんからとうの昔に失われた……」
「そうなんだ……」

アツシには、どんな輝かしい未来が待っているのだろうと、健次郎は思った。アツシの未来が幸せなものであればいい。

健次郎は、アツシが中学生ピアノコンクールでプロコフィエフの複雑なソナタを実に軽快に弾きこなしている様子を、なんとなく、思い出した。審査員たちが演奏後に立ち上がり、満面の笑みで拍手している様子が、印象的だった……。

子供の成長や明るい未来を願う心は、良識ある大人にとって不可欠なものだ。

ワッショイ!ワッショイ!ワッショイ!定番の声が、迫力ある感じで連呼された。

誰も「あの、ワッショイってなんなんですか?ワッショイって良く考えると意味がわからない」とか、問うことはない。
そんな無粋な真似をする者はなく、みんなが、御神輿の通過、という夏祭りにおける極めて重要なシーンを堪能していた。

フンドシ筋肉の若者たちが放出した汗は、すみやかに、沿道の人々へと降り掛かる。
宙を舞う若者の汗の粒は強い照明を受けて、夜空に煌々と輝く星々のようであった。

「これは青春の象徴!幸せをありがとう!」
先ほど大量のスーパーボールを投げて騒動を起こしていた老人が叫ぶ。
それには沿道の人々も、大多数が賛成。
「私にも汗を浴びせて!!」
「雄臭い若い青春エキス飲みたい!!!」
みんな歓喜の叫び声をあげる。

女性陣はフンドシ筋肉の若者たちを夢中で凝視し「素敵!こっち向いてー!」と叫んでいたし、壮年期の男性たちは「もう俺たちにはない若さ、美しさだ……」と呟き、ため息をついた。

凄い勢いで、みんなのリアルが充実していく……。
つまりリアルを充実させたいならば《夏祭り》に行けばよい。
そこで、若者たちの飛び散る汗を、浴びればよいのである。

やがて、フンドシ姿の筋肉質な若者たちの声は遠ざかっていく。
フンドシ筋肉の若者たちの、汗で光るケツが、だいぶ向こうに行ってもなお、眩しく鮮明であった。
若者たちが去ると、それまで騒いでいた人々は、一気に静かになり、沿道からは人が消えていった。

こうして《夏を代表する光景》が、終わりを告げたのだった……。

いつか、アツシもあのような逞しい、青春の権化になるのだろうか。健次郎は思った。どんな姿でもいい。わんぱくでもいい。アツシの未来が健やかで明るいものであればいい。

とにかく、アツシの未来は着実に明るい方へ、行って欲しい。彼が悲しむ顔だけは見たくない。健次郎は思った。

誰でもそうだろう。子供の悲しむ顔よりは、子供の喜ぶ顔が好きなはずだ。善良な心を持つ、まともな人間ならば……。

そのことに異存はないはずだ。

《異存あり。》

そんなことを言うのは、おかしい奴だ。おかしい奴に用はない。

なぜ、おかしい奴というのは奇抜なことや突飛なことをしたがるのだろうか?
理解不能だ。おかしい奴は嫌いである、という自分自身の感情は十分に理解ができるが……。

昔、書店で勤めていた頃、おかしい奴が来て、私の靴(あきらかにボロボロで、臭そうなスニーカー)のことを、きれいで、良い靴ですね!と元気よく発言したのだ。そいつはなんでも、元気に発言した。結局、本を買ったことは一回もない。自動ドアから入ってきて、一通り本を見て、いっぱいありますね!と元気よくレジ前で宣言して、帰っていくのだ。

その店で私は唯一の男性店員であったため《男なんだから率先しておかしい奴の対応をし、何かあれば女の身代わりとなって死ね》と、50代の中年女性である店長から指令を受けていた。当時、私は19歳の大学生だった……。

1時間以上歩き回ったため疲れた二人は、ベンチに座る。
人混みから少し離れた場所で、静かだった。
二人は、カキ氷をそれぞれ持っていた。健次郎はイチゴ味、アツシはブルーハワイ味。
「楽しいね?」
「うん……」
アツシの返事は元気がない。
「本当は、お母さんやお父さんと来たかったんだよね?」
健次郎が言った。
極めて柔和で優しい低音の声である。
アツシは、少し涙目になる。
「……叔父さんが嫌いなわけではないんだ」
「うん。わかっているよ」
「それに、お母さんもお父さんも、凄く忙しいっていうことも、わかるし、でも……」
「うん。大丈夫。大丈夫だからね」
健次郎は、優しく、アツシの頭を撫でた。
「そうだ、ねえ、ここの裏手に神社があるから、そこでお願いをしようか。来年は、みんなで来られるように」
健次郎が言った。
「ね?叔父さんも、一緒にお願いするからさ」
その言葉を聞いたアツシは健次郎に抱きついた。
「うん。叔父さん、ありがと……」

二人は祭会場の裏手、静かな細い道を真っ直ぐ歩いた。道には小石が敷き詰められている。人の気配はない。野良猫が通り過ぎた。虫が鳴いていた。やがて道が尽きると、小さな赤い鳥居が現れた。
「着いたね」
「うん……」

この夏祭りを経験して、健次郎とアツシは、今まで以上に、仲良くなったと言えよう。

アツシは健次郎の優しい心を信頼したし、健次郎はアツシの健気な様子に感銘を受けた。

なによりも、健次郎はアツシの未来が幸せで、健やかで、安寧であることを願った。
この、先の見えない暗黒を突き進む不安蔓延る日本国の現実に負けない、逞しい若者になって欲しい。……健次郎は心から思ったのである。

とにかく、アツシの未来は幸せで満ちているものであって欲しい。
しつこいようだが、こういうことは、何回言っても悪いものではないだろう。
だから、何回でも言いたい。
アツシの未来には輝かしい栄光があって欲しい。
彼なりの幸せの形を、実現して欲しい。

神社での願掛けを終えた二人は、健次郎の住むマンション一室へと向かった。
疲れ切ったアツシは、部屋に入るとソファに横たわってすぐに寝息を立て始めた。
「おやすみ、アツシ……」
健次郎は微笑みながら言った。スマートフォンが鳴った。
「もしもし?」
「健次郎。ごめんね、今日は。アツシのこと」
「別に、アツシは良い子だから、構わないよ」
「アツシ、何か言っていた?」
「姉さん、アツシは寂しがっているよ。まだ、アツシくらいの年齢の子には両親の愛情が必要なんだ。姉さんたちはアツシをもう少し構ってやるべきだ」
「そうねえ」
「これ、本気で言っているから」
「わかっているわ。悪い親よね、私」
「言葉は良いから、アツシと一緒に旅行でも行ってきなよ、今度」
「旦那と相談するわ」
「そうしてくれ。俺とアツシは明日、川で水遊びをするよ」
「そう。気を付けてね」
「ああ。だから、姉さんたちも頼むよ」
「アツシは?」
「寝ているよ」
「そう。それならいいけど」
「姉さんたちが忙しいのはわかるって、アツシ言っていたよ」
「そうなの……心配かけてしまっているのね」
「まあ、そういうことだから」
「わかったわ。ありがとうね」
「良いよ。預かるのは全然かまわないから。アツシは本当に良い子だから」
「そうね」
「姉さんたちはもっと自分の子供を、アツシを大切にしてくれ。彼は宝物なんだ。みんなや社会、この国家、この世界にとって、かけがえのない宝物なんだ……」
通話は終了した。スマートフォンを棚の上に置いた。
「まったく……」
健次郎はため息をついた。冷たい水を飲んだ。
アツシは、ソファで、仰向けになって寝ている。
アツシの寝顔を、健次郎は凝視した。
「叔父さんも今日は疲れたよ。アツシ……」
健次郎はもう一度冷たい水を飲んだ。
「俺も、そろそろ休もうかな……」

健次郎は浴衣を脱ぐ。50歳の健次郎の屈強な裸体。太い首、太い腕、分厚い胸板、その胸板の表面に生える豊かな毛、割れた腹筋、腹に生えた毛、陰毛、赤黒い萎えた仮性包茎のチンポコ……。健次郎は眠るアツシの顎を指で挟み、クイッと、上に向ける。アツシの口に中指と人差し指を入れ、半開きの状態を、大きく開いた状態に変更する。健次郎は、アツシの頭の上でしゃがむ。ちょうど、肛門をアツシの大きく開いた口の上に設定する。健次郎のキンタマはちょうどアツシの鼻の上あたりに位置する。そのように健次郎はしゃがむ。健次郎は眉間に皺を寄せて歯を食いしばる。健次郎の肛門括約筋が動き出す。健次郎は「ぐぐ……」と、低く呻く。プスっという音が、健次郎の肛門から発生する。プス、ブスス、ププ、ブスス、プス、プス、ブッ、プッブス、ブスス、プッ、プピュ、プリュッ、ププッピ、ピ、プス……という連続性のある音が、健次郎の肛門から発生する。健次郎が「ううっ」という呻きを漏らす。「あ、でるでる……」と健次郎は呟いた。そうして、ブリュリュリュ、ブッブリュ、ブリュリューブブブブブブブブブブブビーーーーーー、という凄絶な破裂音と同時に、健次郎の肛門から、茶色い、臭い糞便が放出される。健次郎の肛門から勢いよく放出された半固体の茶色い糞便、臭い糞便は、アツシの大きく開いた口に、入っていく。かなり多量の糞便が出ている。アツシの口のなかはすぐに、健次郎の糞便で満杯になる。健次郎は目をトロンとさせていて、口を半開きにし、涎を垂らしている。呼吸困難となるアツシは目を大きく見開く。声は出せない。喉奥まで、糞便で満たされている。全裸の健次郎はアツシの細い首を、その屈強な毛深い手で絞める。アツシの目は大きく見開いている。眉は八の字になり、涙が出ている。アツシの口のなかは糞便で満たされている。アツシは足をバタバタとさせる。健次郎は無言でアツシの首を絞め続ける。アツシの顔が鬱血して紫色を帯びてくる。アツシは白目を剥いて動かなくなる。アツシの鼻から、健次郎の糞便がビロロロロロロ……と出ている。それは健次郎の糞便とアツシの鼻水が混ざり合ったものである。

健次郎はアツシから離れた。
ソファの向かい側には大きな姿見がある。
全裸の大きな男が、映っている。
胸板が分厚く、その表面には毛が密生していた。腹筋は6つに割れていた。腹にも毛が生えていた。陰毛がかなり濃い。その下にはチンポコだ。健次郎のチンポコは勃起していた。赤黒い。長さは20センチ以上ある。びくんびくんと、震えている。チンポコの先端から先走りの透明な粘液が出ていた。
健次郎は鏡に映る自身の姿を呆然とした様子で見た。

そうして、健次郎は、首を絞められたことで、顔を青黒く鬱血させて死んだアツシの死体を裸にする。衣服を乱暴に剥ぎ取り、床に投げ捨てる。白く細いアツシの肢体を、まだ未成熟なアツシのピンク色のチンポコを、健次郎は凝視した。陰毛は産毛のようだった。健次郎はそのアツシの陰毛を撫でる。撫でたその手のニオイを嗅ぐ。

健次郎はアツシの死体を仰向けから裏返しにする。アツシの白く痩せたケツを、健次郎は凝視する。健次郎はアツシの白いケツを齧る。肉が抉り取られた。赤い痕ができる。死体の肛門に鼻を当てて嗅いでいる。舐めている。健次郎は顔をあげて立ち上がる。健次郎は指を舐める。指が唾液まみれになる。その指を、アツシの死体の肛門に突っ込む。アツシの肛門に唾液を塗りこんだ。何回も、唾液を塗りこむ。肛門はグジュグジュになる。健次郎はアツシの死体の肛門に、現在完全な勃起状態となっている自身のチンポコを挿入する。健次郎は腰を、激しく動かす。アツシの死体の肛門を出たり入ったり、健次郎のチンポコは繰り返す。20分が経過したころに「アイグ!アッイグ!イグイグイグイグ!」と、絶叫しながら、白目を剥きながら、健次郎はアツシの死体の肛門内で射精をする。その後「アーイグ、アイグ……」と小さな声で連呼。健次郎は動きを止める。何も言わない。荒い息をしている。肩が上下に動いている。そうして健次郎はソファの向かいにある姿見を凝視した。

アツシの死体の肛門を、健次郎が犯している。完全にその事実が映っている。
……50歳の毛深い屈強な男が、既に死んでいる14歳の白くて細い少年の肛門を……。

事実を目の当たりにして、健次郎のチンポコが、再び硬直した。「きもちい……」呟きながら、健次郎の腰が、力強い動きを再開させる。パン!パン!打ち付けられる肌と肌。死体の肌と、生きている肌。健次郎は呟き続ける……「きもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちいきもちい」止めどなく呟きが漏れる……健次郎の人生は今、一番の輝きを放っている。それは断言して良い。間違いのないことである。彼は白目を剥き、痙攣しながら、間もなく長い射精を開始するだろう。その時に彼は凄絶な叫び声を発するのだろう。それはこのようなものになるはずだ。……「アイグッ!イグイグ!!イッグウウウウウウウウ!!!!」涎を垂らしながら、ケダモノのような咆哮を発する時、彼の人生は《若い青春のきらめき》を再び取り戻すかのようであった。
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