プロット

文字数 1,151文字

起)
美しい海に囲まれた自然豊かな島、ナターシャ島。
主人公リリアは代々将軍を輩出してきた海軍の家の生まれでありながら、水が大の苦手で泳げないいくじなし。加えて魔力もほぼなし。密かに魔法海洋学者に憧れている13歳のおんなの子。
島唯一にして名門である海洋魔法使い養成学校へ猛勉強の末入学したものの、探している人には出会えず、同級生からも「魔力ほぼなしちゃん」とバカにされる日々を送っている。

承)
ある日、リリアは季節外れの転入生サラとペアを組み授業を受けることに。
超絶美少女にして絶大な魔力を持つ天才と言われ転入早々学校中の噂だったサラ。しかし彼女の正体は王宮の覇権争いから逃れ趣味の勉強を思い切り学ぶために女装し入学してきた、この国の第三王子だった!
ひょんな事故から秘密を知ってしまい、なぜか気に入られたリリアは彼と四六時中行動を共にすることになる。
リリアの知識の深さや思いやりの深さをいち早く見抜いていたサラは、このまま人から馬鹿にされる人生でいいのか!とリリアに喝を入れる。
サラの言葉で勇気を出したリリアは周りを見返すため、三年に一度行われる学校行事ナターシャ島周遊レースに出場し優勝を目指すことを決める。
学校だけでなく島の一大イベントでもあるこのレースは、魔法でオリジナルの船を作り出し講師が仕掛ける罠や魔法空間を乗り越えゴールを目指すというもの。
優勝者は知識・魔力・精神力など全てにおいて優秀な者として学園の歴史に名前が刻まれる名誉が与えられる。


ついに始まったレース。様々な仕掛けや観客に向けたショーまで繰り広げられ、会場は大盛り上がり。参加者もかつてなく厳しくスリルのある難題が続出し、レースは先の読めない展開が続いていく。初めこそ出遅れたリリアとサラだったが、リリアの知恵とサラの魔法のパワーで順調に順位を上げていく。優勝に手が届くと思われたその時、第三王子を狙った魔法が炸裂し参加者は広い海で彷徨ってしまう。リリアを庇おうとし、海に引き摺り込まれたサラを助ける為リリアは死んでも入りたくないと思っていた海に飛び込み、とっておきの魔法を展開する。
リリアの活躍により、サラもレース参加者も全員が無事にゴールへ辿り着くことが出来た。
けれど、リリアたちの船は救出魔法を使ったことによりレースの規定違反に当たるとされ優勝は叶わなかった。

結)
優勝を逃したものの、海で迷えるものを導き人々を助けた二人は、蒼海のメルクマール(海で導くモノ)の名称を授かる。二人は海の英雄として人々から歓声を受ける。
このことをきっかけいさらは王宮に戻り兄妹や両親たちと向き合う決意をする。
リリアもまた、王宮の海洋学者を目指すことを両親に告げる。いつかまた王宮で会うことを約束し、二人はそれぞれの道に向かって歩いていくのだった。
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