プロット

文字数 1,173文字

起)
転校してから数ヶ月、主人公シンタ(仮)はほとほと困り果てていた。
元々勉強も苦手、運動もダメ……新しい小学校に馴染めず、一人うなだれる主人公。
ある日、
居残り学習の帰り道、主人公は古ぼけた小さな神社で、見たこともない古い切符を拾う。

その切符は妖怪の世界で使える切符だった。

真夜中、主人公がそれを眺めていると、窓の外に空飛ぶ妖怪電車が迎えに来る。
車掌は目が一つだけ、乗客は唐傘お化けにろくろ首、それからキツネにタヌキたち。
「乗らないんですか?」
シンタはとても驚いたが、勇気を出してその電車に乗り込むと、やがて彼は妖怪の世界にたどり着いた。

承)
駅の終点では祭りの真っ最中だった。
いつもの商店街に、見たこともない出店が並び、小学校のグラウンドでは運動会が開かれている。日常に折り重なり合い、隠された妖怪たちの世界。そこは切符を持っている人だけが招かれる、不思議な場所だった。切符がなければ、その姿を見ることもできない。そこでシンタは妖怪と仲良くなり、色々アイテムをもらう。

妖怪の世界のアイテムを使い、苦手だった勉強や運動がどんどん得意になっていくシンタ。

妖怪たちからは内緒にしてくれとお願いされたが、いつまでも黙っていられるはずもなく、仲良くなった友達数人に打ち明け、一緒に妖怪の世界に連れて行く。妖怪ランドを楽しむ子どもたち。

しかし、それが間違いの始まりだった。
急に変わったシンタを、影から怪しそうに見ている同級生・ヨウヘイ(仮)が一人……。

転)
そのうちシンタの街で妖怪が暴れ出す。
悪い妖怪に襲われ、街はひどい有様に。「大体、あっちに行けるのはシンタだけじゃないか!」シンタは自分が犯人だと疑われ、みんなに責められる。家に帰ると、例の切符がなくなっていた。
シンタの活躍を不思議に思った悪い大人が、切符を盗んでいたのだ。

妖怪のアイテムを悪用され、街はめちゃくちゃになっていた。

すると、シンタの前にヨウヘイが現れる。
ヨウヘイは実は元々妖怪の世界で生まれたのだった。
訳あって人間の世界で暮らしていたのだ。
シンタが拾った切符は、ヨウヘイが落としたものだった。
彼らと友人たち、妖怪の世界の住人と協力し、何とか自分たちだけで悪い妖怪を倒すことに。
ここに妖怪大バトルが始まった。シンタたちは悪い大人を追い詰め、何とか切符を取り戻す。

結)
が、これ以上切符を使うのは危険。
そう思って、シンタは切符を手放すことを決める。
切符がなければ悪用される危険もないが、もう向こうの世界の住人とは会えない。
それでもシンタはヨウヘイに切符を返すことに。
惜しみながらも最後の別れ。

数日後、妖怪アイテムを失い、再び勉強もスポーツもまるでダメになるシンタ。
思わず切符を探そうとするも、彼は友人たちに見守られ、自分の力で頑張るのだった。
それをこっそり見守るヨウヘイや妖怪の住人たち。おしまい。
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