本編プロット

文字数 1,857文字


起) 第一章 出会いは突然に

第一話
 平凡な女子高生 沙莉の前に転校生のカオルが現れる。カオルを一目見て、これは運命だと思った沙莉はアタックをかけるが、無気力な彼の前には効かない。しかし、沙莉がカオルの頭を触った瞬間、カオルは笑みを浮かべる。沙莉はこのことを喜ぶが、彼は離れ離れとなった恋人がいることを彼女に告げる。

第二話
 カオルはかつて事故に巻き込まれて、大切だった人ともう会えなくなり、自分はその事が忘れられなくて新しく恋人を持ちたくないのだと沙莉に告げる。ショックを受けた沙莉。このことを親友の真希に話すと、彼女からそれだったら、彼が振り向くまで側にいるようにしたらと提案される。翌日、彼女はカオルにそれでもそばに居る事を告げ、カオルは好きにしてと言う。

第三話
 カオルと行動を共にすることにした沙莉。それに対してカオルは無関心を貫いていた。しかし、沙莉のことが好きな亮二はこのことが気に食わない。放課後、亮二はカオルのことを殴ってしまう。それに気づいた沙莉は亮二のことを止めに入り、説得したことで亮二は渋々帰っていった。このことでカオルは沙莉に生き別れた恋人ハナのことを重ねてしまう。


承) 第二章 重なる想い

第四話
 亮二とのことがキッカケで沙莉と今まで通りに接せなくなってしまったカオル。異変に気づいた沙莉はどうしてそうなったのかを真希に相談する。すると真希は、それは沙莉に恋をし始めたのではないかと告げる。沙莉はそのことを喜ぶが、いざ付き合うとなると恐怖を抱き始める。

第五話
 お互いに好意を抱き始めた沙莉とカオル。それに気がつき始めた周囲は二人を応援し始める。しかし、二人は不安に駆られて先へ進めない。沙莉の様子を見て、真希は発破をかける。真希の言葉に沙莉はカオルの元へと急ぐ。

第六話
 カオルの元へと急ぐ沙莉。そしてカオルの元へと辿り着き、想いをぶつける。それを聞いたカオルも彼女への想いをぶつける。ついにお互いが分かり合って、二人は交際を始める。それを亮二も陰ながら応援していた。

第七話
 めでたく交際を始め、デートをすることになった二人。遊園地で遊んでいると、沙莉は自分たちを付けている不審な人物を見かける。そのことをカオルに伝えると、彼の表情は一瞬にして曇る。直後、大勢の男を引き連れた一人の女性、アサノが二人の前に現れる。


転) 第三章 許されざる時間

第八話
二人の前に現れたアサノと大勢の男。それはカオルを追ってやって来た時空管理局の捜査官たちだった。捜査官たちの指示に従わず、沙莉とともに逃げるカオル。沙莉は状況が飲み込めずにパニックになる。カオルは彼女に自らの正体を明かす。

第九話
 夕方、廃墟に隠れた二人。カオルは実は六十年後の未来からやってきた未来人で、タイムマシンの不調によって起こった事故により、現代で暮らしていた。かつての恋人ハナはその時の事故で行方不明となっていることを沙莉に告げる。理解が追い付かない沙莉。しかし、彼への想いは変わらなかった。カオルは沙莉とともに逃げる道を選ぶ。二人は自分たちを探していた亮二と合流して、亮二の家に匿ってもらう。

第十話
 夜になり、隠れ場所である亮二の家が見つかり二人は走り出す。しかし、相手の数に押されて、二人はピンチに陥る。すると、アサノたちは電子銃を取り出して、沙莉に突きつける。アサノは沙莉を助けたければ投降しろとカオルに宣告する。カオルは泣く泣く投降することにする。二人は最後に少し時間をもらい抱きしめ合う。その後、カオルはアサノらに連れられて未来へと送られる。


結) 最終章 時を超えて君が

第十一話
 カオルが未来へと送り返されると、カオルに関する全痕跡が現代から抹消され、沙莉達は全てを忘れていた。しかし、事件の日着ていたズボンのポケットから、カオルがこっそり残した小型プロジェクターを発見する。そこには彼と沙莉、それから周りに関するすべての事柄が記録されていた。これを見た沙莉は全てを思い出して泣き崩れる。それから彼女は、亮二と結婚して、子供を産み、孫が産まれた。そうしているうちに六十年の月日が経過した。

第十二話(最終話)
 六十年後の未来。沙莉は病床に伏せていた。そこへ、あの時のままの姿をしたカオルが彼女の前に現れる。再会を喜び泣き合う二人。しかし、沙莉の体は力尽き、彼に見守られながら息を引き取った。直後、カオルはハナと再会する。そして、ハナは沙莉の孫娘だったことを理解する。カオルとハナが手を取り合うところでこの物語は幕を下ろす。
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