「暗黒ねずみ浄土」プロット

文字数 623文字

起)六年生の望月理人(もちづきりひと)は、動物大好きで運動が苦手。町内運動会の徒競走では最下位だった。一位を取った同級生の路一(ろいち)(れん)に、思わず嫉妬してしまう。また、三位の琉香(るか)はハムスターの「ハム蔵」を飼っており、ペットを許可してもらえない理人は羨ましくて仕方がない。

承)町内運動会の終わりに、姉の(あさひ)を含む「大人」たちが連れ去られてしまう。首謀者は弁当会社の社長・手根部雷斗(てねぶらいと)で、その正体はあの世に住む「根住」だった。
 翌日、登校した理人たちに、手根部たち「根住」が襲いかかる。その中には童心に返った「大人」たちも加わっており、路一の妹と錬が拐われてしまう。
 旭の「お父さんが待ってる」という言葉に、理人は衝撃を受ける。父は、旭を庇って死亡していた。手根部に同行した「大人」は、誰もがやり直したい過去をもっているらしい。理人は、父の死を悔やむ姉の闇を知る。

転)手根部が連れ去った先は、「ねずみ浄土」と呼ばれるあの世だった。家族たちを助ける為、理人と路一と琉香の三人は敵陣へ乗り込む。動物の知識を駆使し、根住たちを乗り越えながら進むも、途中で路一と琉香が捕まってしまう。
 ピンチの理人は、琉香のハム蔵に救われる。ハム蔵の正体は根住の男性・「グラテス」だったのだ。

結)グラテスの協力を得て、理人は旭を説得した。さらに機転を利かせて手根部と戦い、「ねずみ浄土」へ追い返すことに成功した。
 家族と友人たちを取り戻した理人は、以前よりも自分を好きになり、他人を羨む気持ちが薄れた。
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