いまの自分にタイムリーな言葉を見つけよう

晴香葉子さん（作家 心理学者）
雑誌 PHP特集記事より抜粋

言葉には人生を変える力がある
悪い言葉に囲まれて生きていれば 悪い言葉の人生になっていくし、良い言葉に囲まれて生きていれば 良い言葉の人生になっていく

〜辛いときはじっと〝時〟を待つこと。そのうちに流れていく〜
「あぁそうか。これも長い人生の一ページ。辛い気持ちも永遠に続くものではなく、やがて遠く流れ去っていくものなんだ。」そう思えるようになり、目の前にある状況を新しい意味で捉え直すことができた。
辛い時や苦しい時でも、捉え方が変わるだけで心が軽くなったり、乗り越える力が湧いてくることがある。
「もう無理」そう言ってどんどん深みにはまっていく自分が突然ふわりと持ち上げられるような心の体験。自滅的な人生ストーリーにストップがかかり、それに代わる新しいストーリーを自分の中から創り出すことが出来るようになる。
言いにくい事を伝えた時、先方が笑顔で返してくれた言葉
〜言いにくいことって言う側の方が辛いんだよね〜
派閥に苦手意識を持っていた時、耳に飛び込んできた先輩の言葉
〜社会に出てみれば、特別をつくる人よりも、好き嫌いなく誰とでも協力しあえる人の方がずっと役に立つ〜
少しずつしか進まなくてもどかしさや焦りを感じていたときにある先生がくれた言葉
〜人生は良い方へ、良い方へと移っていく〜

私たちはいくつもの言葉と出合い、その言葉を卒業しながら少しずつ強くなっていく。そしてそれは私たち人間が持つ素晴らしい特徴のひとつだと思う。
道を見失わずに済む
立ち向かう勇気が湧いてくる
希望の光がさす、、など たったひとつの言葉で人生が好転することが本当にある。

日頃からたくさんの言葉に触れよう

その時その時で辛さや迷いが異なるように、その時その時で心が晴れる言葉は異なる。
「あぁ、まさに！私に今一番必要な言葉だ！」
そう強く感じる 今の自分にぴったりとくるタイムリーな言葉が得られたとき、心にかかった霧が晴れ、笑顔を取り戻すことができる。
良い言葉だからといって誰にでも響くわけでなく、その時々で生きる言葉は違う。
必要な時に必要な言葉を得られることは人生の贈り物。そして、生きる言葉にたくさん出合っておくためにも、読書や人との巡り合わせもあるのだと思う。
日頃からアンテナを立て、あらゆるところからたくさんの言葉をキャッチしてストックしておこう。そうすれば、それらはいつか生きた言葉として心の助けになってくれるでしょう。