第1話
文字数 1,994文字
パパがボディメイクにはまったみたい。
最初はお腹を気にして、週2回のジム通いから始まった。ママも私も続かないだろうと思っていたんだけど。。
みるみるお腹がへっこんで、そのかわりにおっぱいが大きくなった。週2回のジム通いは週6回になった。
そして、ついにパパは「大会」にまで出るようになった。
パパは筋トレが一番すきになったみたい。
わたしは朝ご飯が一番すき。
まだ、眠くて布団にはいってるんだけど、
目玉焼きの焼けるぱちぱちって音と、パンの焼ける匂い、パパの飲むコーヒーの匂いで、
お腹が空いて布団を出るのがたまらなくいい朝のような気がしてた。
けど、パパの「げんりょう」が始まって、学校でアヒルが食べてるエサのようなものを、食べ始めた。「おーとみーる」というものらしいかった。そのエサは「ぷろていん」というものと混ぜてレンジでチンしたり、お茶漬けのもとと混ぜたりしていた。混ぜるとゲボみたいだった。
パパの食べ物は朝ごはんだけでなく、
お弁当のお昼ご飯も、夜ご飯も違った、
お昼のお弁当はブロッコリーと牛肉とご飯で
夜ご飯は真っ白い鳥の肉を食べていた。
毎日、毎日、同じものを食べて、パパは日に日に痩せていき、もう冬になるのに日に日に肌が黒くなった。
ある朝、ママが朝ごはんにホットケーキを焼いてくれた。ホットケーキの焼けるあの甘い幸せな匂いで、目が覚めて本当に幸せな気分だった。
台所に行き、「今日はホットケーキなんだ!」とおはようもいわずにママに話かけた。バターとホットケーキミックスの匂いがたまらなかった。
パパも朝のトレーニングから帰ってきた。
「パパ、今日ホットケーキだよ!今日くらいパパもホットケーキだべよう!」と話してかけた。パパは何も返事をしなくて、なんか不機嫌そうだ。
「ねー、パパも食べようよー」
「いや、パパは遠慮しとこうかな」
「あなたが食べられるようにプロテインパンケーキもあるわよ」
「ほんとう!じゃあ、パパも食べようかな!」
久々に家族で皆、同じものを食べる朝食だった。いつぶりだろうか。。
パパはうわーうまいなあ。。と喜んでいた。パパってそんなにホットケーキ好きだったんだ。。
ふとパパが「ママ、このプロテインパンケーキの成分表はわかるか?確認しておきたい」
「ちょっとまってね、袋をとってくるわね。。はい、これよ」
パパは袋を手にとり、ホットケーキを食べながら袋の裏面を見ていたが、みるみる顔が険しくなった。
「おい、これカーボが多すぎじゃないか」
「かーぼって何?パパ?」
「そんなのいちいち見てないわよ」
「うーん、もう2枚たべたぞ」
「ねーーかーぼって何??パパ」
「お前には難しいからわからん、ちょっと黙ってなさい。ちょっと買うときに注意してもらわんと困るぞ。大会まで1ヶ月で減量末期だからなあ」
「はあ?あなた一体何を目指してるのよ」
「また、それか?何を目指してるって、オレは自分のベストを尽くしてるんだ!」
そして、パパは席をたってしまった。
せっかくのホットケーキなのに。。なんで怒ってんだろう。ママも機嫌悪くなっちゃったし。なんなんだろう。。
わたしの幸福な朝は、「大会」とか「かーぼ」とか「げんりょうまっき」で台無しになった。
そして、大会の日になって、わたしとママもパパの応援しにいった。
舞台の上で水着のお兄さんやおじさんが笑顔でポーズして、身体はボコボコでみんな真っ黒だった。
周りの人たちは「〇〇番きれてるよー」って
叫んで、別にキレて怒ってるように見えないよなあ。。って感じだった。
すんごくつまらない大会だった。ママもつまらなさそうだった。
パパはがんばったみたいだけど、勝てなかったみたい。しょんぼりしてた。
けどね、帰りに本当に久しぶりにみんなで外でご飯を食べに行ったの。
ファミレスいったんだけど、そしたらパパがいきなりパフェを頼んだの!
びっくりした。私もメロンソーダを頼んだ!
ご飯の前に絶対デザート先に食べるなんて出来なかったけど、パパはパフェを食べて、私はメロンソーダを飲んだ。
パパは顔をくしゃくしゃにして美味しいって言ってたべた。パパの笑った顔も久しぶりにみるなー。。ママも嬉しそうだった。
そしてね、ピザを頼んだり、フライドポテト頼んだり、ハンバーグ頼んだり、ほんとお誕生日パーティーみたいだった。
わたしは普段フライドポテトとか食べたりしてたけど、パパがピザとか食べるのみるの本当久しぶりで、ビールも飲んでた!
大会が終わるとこんなに嬉しいことがいっぱいなんだー。
それとねやっぱりね。みんなと同じもの食べるって嬉しかったな。普段はピザなんてわたしとママで食べるから食べきれないんだけど、パパも食べるから、わたしの分がとられないように一生懸命食べた。楽しかったなあ。
もう、お腹でてないんだから好きなもの食べたらいいのに。
わたしはお腹が出てても一緒にご飯食べて笑ってる優しいパパが1番すきなんだけどなあ。
最初はお腹を気にして、週2回のジム通いから始まった。ママも私も続かないだろうと思っていたんだけど。。
みるみるお腹がへっこんで、そのかわりにおっぱいが大きくなった。週2回のジム通いは週6回になった。
そして、ついにパパは「大会」にまで出るようになった。
パパは筋トレが一番すきになったみたい。
わたしは朝ご飯が一番すき。
まだ、眠くて布団にはいってるんだけど、
目玉焼きの焼けるぱちぱちって音と、パンの焼ける匂い、パパの飲むコーヒーの匂いで、
お腹が空いて布団を出るのがたまらなくいい朝のような気がしてた。
けど、パパの「げんりょう」が始まって、学校でアヒルが食べてるエサのようなものを、食べ始めた。「おーとみーる」というものらしいかった。そのエサは「ぷろていん」というものと混ぜてレンジでチンしたり、お茶漬けのもとと混ぜたりしていた。混ぜるとゲボみたいだった。
パパの食べ物は朝ごはんだけでなく、
お弁当のお昼ご飯も、夜ご飯も違った、
お昼のお弁当はブロッコリーと牛肉とご飯で
夜ご飯は真っ白い鳥の肉を食べていた。
毎日、毎日、同じものを食べて、パパは日に日に痩せていき、もう冬になるのに日に日に肌が黒くなった。
ある朝、ママが朝ごはんにホットケーキを焼いてくれた。ホットケーキの焼けるあの甘い幸せな匂いで、目が覚めて本当に幸せな気分だった。
台所に行き、「今日はホットケーキなんだ!」とおはようもいわずにママに話かけた。バターとホットケーキミックスの匂いがたまらなかった。
パパも朝のトレーニングから帰ってきた。
「パパ、今日ホットケーキだよ!今日くらいパパもホットケーキだべよう!」と話してかけた。パパは何も返事をしなくて、なんか不機嫌そうだ。
「ねー、パパも食べようよー」
「いや、パパは遠慮しとこうかな」
「あなたが食べられるようにプロテインパンケーキもあるわよ」
「ほんとう!じゃあ、パパも食べようかな!」
久々に家族で皆、同じものを食べる朝食だった。いつぶりだろうか。。
パパはうわーうまいなあ。。と喜んでいた。パパってそんなにホットケーキ好きだったんだ。。
ふとパパが「ママ、このプロテインパンケーキの成分表はわかるか?確認しておきたい」
「ちょっとまってね、袋をとってくるわね。。はい、これよ」
パパは袋を手にとり、ホットケーキを食べながら袋の裏面を見ていたが、みるみる顔が険しくなった。
「おい、これカーボが多すぎじゃないか」
「かーぼって何?パパ?」
「そんなのいちいち見てないわよ」
「うーん、もう2枚たべたぞ」
「ねーーかーぼって何??パパ」
「お前には難しいからわからん、ちょっと黙ってなさい。ちょっと買うときに注意してもらわんと困るぞ。大会まで1ヶ月で減量末期だからなあ」
「はあ?あなた一体何を目指してるのよ」
「また、それか?何を目指してるって、オレは自分のベストを尽くしてるんだ!」
そして、パパは席をたってしまった。
せっかくのホットケーキなのに。。なんで怒ってんだろう。ママも機嫌悪くなっちゃったし。なんなんだろう。。
わたしの幸福な朝は、「大会」とか「かーぼ」とか「げんりょうまっき」で台無しになった。
そして、大会の日になって、わたしとママもパパの応援しにいった。
舞台の上で水着のお兄さんやおじさんが笑顔でポーズして、身体はボコボコでみんな真っ黒だった。
周りの人たちは「〇〇番きれてるよー」って
叫んで、別にキレて怒ってるように見えないよなあ。。って感じだった。
すんごくつまらない大会だった。ママもつまらなさそうだった。
パパはがんばったみたいだけど、勝てなかったみたい。しょんぼりしてた。
けどね、帰りに本当に久しぶりにみんなで外でご飯を食べに行ったの。
ファミレスいったんだけど、そしたらパパがいきなりパフェを頼んだの!
びっくりした。私もメロンソーダを頼んだ!
ご飯の前に絶対デザート先に食べるなんて出来なかったけど、パパはパフェを食べて、私はメロンソーダを飲んだ。
パパは顔をくしゃくしゃにして美味しいって言ってたべた。パパの笑った顔も久しぶりにみるなー。。ママも嬉しそうだった。
そしてね、ピザを頼んだり、フライドポテト頼んだり、ハンバーグ頼んだり、ほんとお誕生日パーティーみたいだった。
わたしは普段フライドポテトとか食べたりしてたけど、パパがピザとか食べるのみるの本当久しぶりで、ビールも飲んでた!
大会が終わるとこんなに嬉しいことがいっぱいなんだー。
それとねやっぱりね。みんなと同じもの食べるって嬉しかったな。普段はピザなんてわたしとママで食べるから食べきれないんだけど、パパも食べるから、わたしの分がとられないように一生懸命食べた。楽しかったなあ。
もう、お腹でてないんだから好きなもの食べたらいいのに。
わたしはお腹が出てても一緒にご飯食べて笑ってる優しいパパが1番すきなんだけどなあ。