good morning
文字数 553文字
ピピピピ、ピピピ
「おはよう、ネモ」
ネモは小さく鳴いて返事をする。
起き上がり、着替え、いつも付けている水色のリボンで髪をまとめる。
ネモ用の朝ごはんを用意し、私は学校に行くための持ち物を確認する。
「行ってきます」
そう声をかけ、私は一階に降りる。
***
「おはよう、透夏ちゃん。いつもの淹れといたよ」
「おはよう美卯さん、コーヒーありがとう」
そうだ、昨日くれた本ネモと読んだんだけどね、とっても良かった」
美卯さんのとある友達はよく本をくれる。私たちが読んだ後は、施設などで子供たちが読めるようにしているらしい。
私はその本を机の上に置いておき、時計を確認する。
そろそろ学校に行く時間だ。
「今日の夜は私担当だよね、美卯さん何食べたい?」
「んーじゃあ私の好きな肉じゃがで」
わかった、学校行ってくるね。
いってらっしゃい。
二つ目の挨拶をして外に出る。
枯れ葉がぎゅっと集まった道を学校までネモと歩く。
今日の時間割はなんだとか、国語の先生が苦手なことだとか、何気ないことを話しながら歩く。
学校についたらネモはみんなの見えないところで私を待つ。
ネモは私と美卯さんだけが知っているのだ。
私の他にも生徒がちらほら見えてきた。
…………
またね、ネモ
ネモも返事をしてくれる。
さよならはしない、私だけの友達。
ふたりきりの時間だけの、特別な友達。
「おはよう、ネモ」
ネモは小さく鳴いて返事をする。
起き上がり、着替え、いつも付けている水色のリボンで髪をまとめる。
ネモ用の朝ごはんを用意し、私は学校に行くための持ち物を確認する。
「行ってきます」
そう声をかけ、私は一階に降りる。
***
「おはよう、透夏ちゃん。いつもの淹れといたよ」
「おはよう美卯さん、コーヒーありがとう」
そうだ、昨日くれた本ネモと読んだんだけどね、とっても良かった」
美卯さんのとある友達はよく本をくれる。私たちが読んだ後は、施設などで子供たちが読めるようにしているらしい。
私はその本を机の上に置いておき、時計を確認する。
そろそろ学校に行く時間だ。
「今日の夜は私担当だよね、美卯さん何食べたい?」
「んーじゃあ私の好きな肉じゃがで」
わかった、学校行ってくるね。
いってらっしゃい。
二つ目の挨拶をして外に出る。
枯れ葉がぎゅっと集まった道を学校までネモと歩く。
今日の時間割はなんだとか、国語の先生が苦手なことだとか、何気ないことを話しながら歩く。
学校についたらネモはみんなの見えないところで私を待つ。
ネモは私と美卯さんだけが知っているのだ。
私の他にも生徒がちらほら見えてきた。
…………
またね、ネモ
ネモも返事をしてくれる。
さよならはしない、私だけの友達。
ふたりきりの時間だけの、特別な友達。