一人暮らしの夢

文字数 313文字

一人暮らしに向いているのだと思う。
始まってから三週間程経ったが、ホームシックという奴が中々現れない。そいつは一人で出掛けている時にふらっと現れて、心を少し掬っていくらしい。風邪をひいた時も結局顔を出さず、今日に至る。
その日、夢を見た。ベッドに横たわっていて、見渡すとそこは実家の自分の部屋だ。別の部屋で親が話をしているらしく、声が漏れ聞こえる。近くだとやかましいが、これ位だとどこか心地良い。何の話をしているのだろう。外国語?そもそもこの声は別の部屋ではなく、隣に住んでいる外国人カップルの部屋からだ。
それもそうか、ここは一人暮らしの自分の部屋なんだから。
「あっ。」

自分は思っていたより強がりなのかも知れない。(残二十四万円)
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