第1話

文字数 1,450文字

「シンデレラの意地悪な悪役令嬢に生まれ変わってしまいました」プロット


『起』 
 中学生の女の子である主人公は、事故に遭い意識を失います。
 目覚めると、そこはシンデレラの世界でした。どうやら主人公はシンデレラの世界の住人になっていたようでした。
 しかも、生まれ変わったのはシンデレラはなく……
主人公「シンデレラをいじめる意地悪な姉になっている!?」
 そうです。
 ヒロインであるシンデレラをいじめる悪役になっていたのです。

『承』
 シンデレラの物語では、意地悪な姉はバッドエンドを迎えることになっています。
 主人公はそんな結末を回避することを決意します。
主人公「私はシンデレラをとことん可愛がる!」
 元々、一人っ子だった主人公は妹が欲しかったのです。
 素直で可愛いシンデレラの魅力にメロメロになった主人公は、ひたすらに親身に優しく接します。すると、シンデレラの方も自分のことを姉として慕ってくれるようになりました。
シンデレラ「私ね、お姉ちゃんのことが世界一大好きです」
 主人公の活躍で義母達からのいじめも無事にやめさせることができます。自由に時間が使えるようになったシンデレラは、服飾の仕事に興味を覚えて勉強するようになります。
 主人公はもちろんシンデレラを応援します。

『転』 
 お城では舞踏会が開かれます。
 シンデレラは主人公のために、自作の素敵なドレスを用意してくれていました。
 主人公のために一生懸命に準備していたためシンデレラは自分の分のドレスまで手が回りませんでしたが、そこに魔法使いが現れて魔法のドレスやガラスの靴を出してくれます。
 主人公がシンデレラとともに舞踏会へと行くと、二人は皆の注目の的になります。
 魔法のドレスをまとったシンデレラはもちろんのこと、シンデレラが思いを込めて作ったドレスを着た主人公も大変目立っていました。
 王子様はシンデレラに一目惚れしてしまいます。
王子「あなたのような美しい人は見たことがない」
主人公「さすが私の自慢の妹。王子様もメロメロね」
 そして、舞踏会に来ていた隣の国の王子様は主人公に一目惚れしてしまいました。
隣の国の王子「是非、一曲踊って欲しい」
主人公「え。妹じゃなくて……私?」
シンデレラ「さすが私の自慢のお姉ちゃんです」
 楽しい時間に時を忘れる主人公とシンデレラでしたが、十二時が過ぎて魔法が解けそうになったので慌てて二人でお城から去っていきました。
 

『結』
 シンデレラの作ったドレスはまるで魔法のような美しさだと話題となります。魔法のドレスを着たことも良い刺激となり、シンデレラは国一番の仕立て屋となりました。
 シンデレラを見つけ出した王子様は、シンデレラにプロポーズします。
 隣国の王子様までついてきて、主人公に自分の国に来て欲しいと熱心に誘ってきます。
シンデレラ「お姉ちゃんが、遠くに行ってしまったら寂しいです」
 隣国の王子とシンデレラに挟まれて、主人公は少し困り気味です。
シンデレラ「お姉ちゃん。私、結婚しても皆を輝かせることができるドレスを作っていこうと思います。こんな夢を持てたのもお姉ちゃんのおかげ。私のお姉ちゃんは世界一のお姉ちゃんです」
主人公「ありがとう、シンデレラ……私の最愛の妹」
 そこで主人公はまた意識を失います。
 目覚めると、そこは病院のベッドの上でした。事故でずっと意識を失っていたということでした。主人公の母親は、主人公が目を覚ましたことに喜びます。そして、母親は自分のお腹のなかに主人公の妹ができたことを告げるのでした。

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