文字数 219文字

人ごみを離れ、家に帰る。
外はまだ明るい。家には自分一人。

ベランダの窓を開ける。
潤った涼しい風が、とても心地よい。

空は灰色。目に見えないくらいの雨が降る。
その潤いを含んだ風の、心地よさよ。

今まで人ごみにいたことを、忘れさせる。


フローリングに座り込み、レースカーテンの外側に入る。
潤う風よ。心地よい。

どれだけでも、じっと座っていられる。
もう戻ろうかと思っても、
まだ浴びていたいと名残惜しい。

今まで人ごみにいたことを忘れさせる、
心地よい、風よ。



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