第1話

文字数 1,075文字

起)建設80年はちふし小学校、ここには八不思議が存在した。全部見ると幸せになれるという八不思議。ここに通う小学生は1人を除いてみな八不思議を探した。ただ1人八不思議に興味のない主人公、蜂谷。彼はオカルトを全く信じなかった。八不思議にも興味がなかった。そのため学校では浮いていた。蜂谷以外八不思議を探したがはちふし小学校建設以来八不思議全て見た者はいなかった。

承)小学6年になった蜂谷、その蜂谷のクラスに転校生がやってくる。名前は伏見。彼はオカルト好きで、父の転勤でこの学校にやって来た。八不思議の噂を聞き調査に乗り出そうとする伏見。八不思議を全て見るチャンスは今年だけかもしれない。蜂谷たちが卒業したらはちふし小学校は老朽化のため新設されることになっていた。学校が取り壊されたら八不思議は消えると噂になっていた。伏見は八不思議調査の相棒をなぜか蜂谷に決め、調査に誘う。当然断るが伏見はあきらめなかった。蜂谷は伏見に理由を尋ねると君を幸せにしたいからと答える。訳が分からない蜂谷だったが、強引に調査に付き合わせる伏見。しぶしぶ付き合う蜂谷だったが、1つ目の八不思議を伏見と見ることで半信半疑に八不思議の調査に伏見と乗り出す。

転)7つ目まで八不思議を見ることに成功した蜂谷と伏見。あと1つとなったが8つ目が中々見つからない。焦りからイライラを募らせる蜂谷。そのイライラを伏見にぶつけてしまう。自分を恥じて学校へ行かなくなってしまった蜂谷。調査を続ける伏見。学校へ蜂谷が行かなくなってから10日経ったある日、蜂谷の家に伏見がやって来る。会うのを拒んだ蜂谷だが8つ目の不思議の手掛かりを見つけた、今夜学校に見に行くと蜂谷に伝える伏見。

結)伏見が心配で夜の学校へ行く蜂谷。学校で合流する蜂谷と伏見。そこで伏見は蜂谷を相棒にした理由を明かす。伏見も以前の学校ではオカルト好きのため浮いていて友達がいなかった。はちふし小学校で蜂谷を見て自分と同じだと思い、友達になろうと決めたと語る。蜂谷はイライラをぶつけたことを謝る。大丈夫と言い、友達になりたいと改めて言う伏見。もちろんと答える蜂谷。8つ目の不思議を見に行こうとする蜂谷だが、伏見はそれを止める。実は手掛かりは見つかってないと言う。蜂谷と仲直りする口実だった。それから卒業まで8つ目の不思議を探す2人だが結局見つからなかった。そして卒業を迎えるが2人は清々しい気持ちだった。8つ目の不思議は謎のままにしておこうと2人で話し合って決めていた。悔いはないと2人共思っていた。2人共同じ中学へ行き新たな生活を始める。
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