透明の影

文字数 440文字

愛しています。)
  私は
あなたをずっと
  ずっと?
いえ 違うのです
  秋のせいなのです
あ いまは
  冬のせいでした
(あなたの)「ずっと一緒にいたい」と
言う 声は
  わたしだったかしら
     手は雪
     あなたは水
「これで最後に」(なにを)
  いったい なにが終わったのでしょうか
わたしには なにも 終わるということなん
 て
細胞は ひとつひとつは
青春は (
  目。が覚めないまま
毎朝を迎える
  お姫さまのように
     これは愛 それは欲
あなたがただ欲しくて「もう少しだけ」いや
  約束が違うから…… 約束?(約束)
「待ってる」
わたしはそのためなら 言。葉を失ってもか
 まわない
あなたを失うぐらいなら 宇。宙のほんの点
 のような
こんなちっぽけな星。なんて はじめからな
 かったかのように
どうして?「どうして?」 髪の毛が ああ

雪国に生まれたい
  今度こそは
そうしてつららを光に透かしながら
  冷たくなった手を握ってくれる
透明な誰かを待ち焦がれ
  わたしは孤独を凍らすのです。
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