第1話

文字数 140文字

年の瀬の
ひとびとが 行き交う
おおきな町の
広場で

路上生活の
おさない女の子が
歌うと

星々は金貨にかわって
降りそそぐ

そして女の子は
折り紙の模様にもどり

ぼくは
それで亀を折り

寝息をたてる
娘の枕もとにおいた

亀は
娘をのせて
妻のおなかに入る

まだ見ぬ娘は
おなかにあてた ぼくの耳に
新しい生命を
つたえる
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