プロット

文字数 1,208文字

起) 宇宙からやってくる様々な生命体から地球を守るために結成された地球防衛隊の宇宙ステーションV-3部隊。そこに勤める一田和也は射撃の名手であり、また防衛隊のメカ操縦にも長けている優秀な隊員。でも彼は同期で同じステーションでオペレーターを担当する森川杏奈と仲が良くない事にモヤモヤしていた。そんな二人は顔を合わせば言い争いの繰り返し。
承) ある日、ステーションに緊急連絡が入り、地球に巨大生物が接近している事がわかる。隊長の風間祐二はまず一田と鈴木隊員にステーション所属のメカ、アローでの出動を命じる。でも怪獣はものすごくデカく、アローの攻撃が全然効かない。さらに突然怪獣の口から発せられたビームがアローに直撃し二人は傷を負ってしまう。一田は本部に戻る前に少しでも怪獣の動きを止めようとアローから麻酔弾を打ち込んで怪獣を眠らせる。
転) 本部に戻ると杏奈は一田に対し、負けたことを批判して二人は言い争いをする、でも風間隊長に怒られてその場は収まる。そんな中、怪獣分析などを担当する北原隊員が怪獣の弱点が背中の真ん中にある事を突き止めて。それを知った一田は早速、「俺が行きます!」と名乗りを上げるが風間に「お前は休むべきだ」と止められる。「私が出撃します!」「はっきり言わせてもらう!お前じゃ無理だ!」杏奈が自分が行くことを宣言するが、一田はあまりアローの操縦に慣れていない杏奈に行かせるわけには、と反対する。「みくびらないで、私だってやるときはちゃんとやるよ!」と杏奈は半ば強引にアローに乗ってステーションを出て行った。
結) 怪獣が眠っている場所にやってきた杏奈、すぐさまアローで怪獣の弱点と見られる背中の真ん中部分への攻撃を開始。でもアローの操縦に慣れていない杏奈は攻撃を外して、逆に怪獣を起こしてしまう。突然大ピンチ状態になる杏奈。必死になって攻撃を背中に当てようとするが、怪獣は背中を向けようとせず、諦めかけたそのとき、怪獣が突然苦しみ出した。何と一田が乗ったアローが応援に駆けつけたのだ!「今のうちだ!お前も背中に回れ!ダブル攻撃だ!」「……カッコつけないで、それくらい分かってるよ!」一田からの通信に杏奈は笑みを浮かべ、すぐさま背中に回って共に怪獣に対してミサイル攻撃をする。すると怪獣はもがき苦しみ、ジェット機のような速さで地球から離れてゆき、その姿は消えた。本部に帰還すると風間は二人を労い、杏奈のそばによると「森川隊員、一田隊員に何か言うべきじゃないか?」と呟いた。すると杏奈は一田の方を向き、「今まで酷いこと言ってごめん。それと……ありがとう!」とお礼を言った。一田も笑顔になり「気にすんな、俺たちは地球の平和を守る仲間だろ?当たり前のことをしただけだよ」と松葉杖をカンカンと鳴らして医務室へと向かっていった。杏奈は一田が出て行ったあとをジッと見つめていたが、どこか彼女の表情は赤くなっていた。
〈了〉
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