第1話

文字数 925文字


主人公の向日葵は勉強と運動は好成績。なのに、友達がいないのが悩みだった。
そんなある日、すっごく可愛い天使なような生き物が泊まらせてくれって頼んでくる。
しばらく悩んだが、天使のような生き物のうるうる顔で即オッケーしてしまった。
天使なような生き物は、あまという名前らしい。
向日葵はあまと一緒にいて気づいた事がある。
あまには天使っぽい能力がある。
空を飛べたり、ものをすり抜けたり、普通の人には見えないらしい。
後は、最初は人見知りだが、だんだん慣れてくると態度が大きくなっていくのだ。
イライラして、即オッケーしたことを悔やんだが、友達がいない向日葵にはそんなあまでも、いつの間にか癒やしとなっていった。

あまといる生活に慣れてきた頃、あまの上司から手紙が届いた。
それは、あまが神様に怒りを買っている。というクビになる前の最終宣告みたいな内容だった。
あまはそれを見て真っ青になる。
「早く戻らないと!」

ところが、あまがなぜか天界に戻れなくなった。
よく見ると手紙に小さく、その人間界の友達100人作ってから帰れと書いてある。
友達100人作ったら戻れる事を信じて向日葵とあまは頑張る。
けれども、友達がいない向日葵はどうすればいいかわかりゃしない。
まず、クラスのみんなと挨拶しよう!と意気込んだのはいいもの、いざやるとなると思うようにいかない。
どうしようと悩みながら、昼休み図書室にいると、隣から声が聞こえてきた。
「あっ向日葵ちゃんもこの本好きなんだ!」
え…そう思って振り向くと菫ちゃんがいた。
菫ちゃんは、図書室でよく会うけど、話した事がない子だ。
それから、菫ちゃんとは意気投合してすぐに仲良くなった。

あまに、報告したが当然あまり喜んでくれない。
後、98人はどうするんだって。
向日葵は、なんとなくイライラしてしばらくあまと話さなくなった。
話さなくなって、10日ほど。
ふと、あまの事を思い浮かべた、向日葵は大事な欠点に気づいた。
「ねぇ、あまってさ。人間から見えないんじゃなかったっけ。」
それを聞いた瞬間、あまはあっという顔になる。
そこから、あまが謝ってくれて二人は仲直りする。
あまが電話で上司報告すると、謝罪の後に天界に行けるようにしてくれた。
「あま!元気でね!」
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