完璧じゃなくていいんだよ
文字数 999文字
自分のところにやってきた
対話が出来た。
当然、亡き父、亡き母と、
対話する日々が続いていた。
ある夜の事。
いつものように、
独り言をブツブツ言っていると、
それを聞いていた、
右上方に居た父が
「
たくさんあげればよかった。」
と言い出した。
それを聞いた、
左上方に居た母が
「
たくさんあげればよかった。」
と、父と同じことを言いだした。
二人は常に、
「もっとお金をたくさん
あげればよかった。」
「もっと甘やかして
あげればよかった。」
「
本当にごめんなさい。」
「お父さんとお母さんの
子供でいてくれて、
ありがとうございました。」
と、子供に対して
生前の親としての言動について後悔し、
時には敬語まで使って
早く寝なければならない、
と寝ようとしていると、
「
「たまには運動をした方がいいよ。」
と、
次々と、
体の健康維持のための
アドバイスをしてくるのだった。
「寝られないな~。」
もう、朝の六時を回っていた。
「なんで、そんなに後悔しているの?
お父さんも、お母さんも、
僕を育てるために、
血の出るような思いで働いて、
学費や食費を
与えてくれたじゃないか。
ゲームだって、
いっぱい買ってくれたじゃないか。
僕は甘えてばかりいたよ。
ご飯だってたくさん食べ過ぎて、
太っていたじゃないか。
・・・僕は、
ひどい人だなんて思っていないよ。
だったら、生きている人間なんて、
僕を含めて、全員、
ひどい人になってしまうじゃないか。
・・・お父さん、お母さん、
どうか、
自分を責めないでください。
・・・お父さんとお母さんは、
僕を
僕が今思っていることは、
『
お父さんとお母さんには
『
・・・
責めないでください。
百点ではないことで、
僕は、
百点しか認めない人間ではありません。
人間なんだから、
果たして、
子育てに関する後悔の気持ちを