いつものこと

文字数 422文字

眠れない。
今日は、体を動かしていないせいなのか。
そんな時は『夜の散歩をしないかね』
脳裏に過った言葉。
思いだした。
そう、これは今までやってきた。
僕は想像する、『頭の中』だけで夜の街を闊歩するのだ
時には宙に浮き空を飛んで外に出るのだ。
今まではそれだけでいつの間にか眠ってた。
やり方は簡単だ。
目を瞑ってベッドに潜るだけ。
それだけで誰でもどこにでも行くことができる。
行ったことがない場所でも想像でどうにでもなる。
そして、この散歩の醍醐味は何をしても大丈夫と言うことだ。
閉店後の書店に潜り込み立ち読みをすること
衣料品店で服の試着をしてみること
家電量販店で新製品を試してみることと。
普通に公園に行くこともありだ。
それはそうだ、自身の頭の中の話なのだから。
でも、理性や倫理的観点から悪事は働かないことにしている。
まあ、勝手に店内に入り込むこと自体いけないことなのだが。
けれども今回は何か違った雰囲気があった。



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