WAR OF THE REALMS

文字数 1,167文字

世界各地の様々な神話や伝説の存在も実在している、という設定のMARVELコミック世界。
しかし、同時にMARVELコミック世界では神々も絶対的な存在ではない。
各神話の最高神クラスの神々も……地球という一惑星を超えた宇宙的存在の前では、とるに足らぬ田舎でイバってる猿山のボス猿に過ぎない。

MARVELコミックの「正史世界」であるアース616の北欧神話の神々は、様々な危機を乗り越えながらも、ゆっくりとだが確実に衰亡していた。
神々の国であるアスガルドとヴァンヘイムは荒れ果て、生き残った神々の多くは難民として人間世界のニューヨーク市に移住していた。
9つの世界をつなぐ虹の橋ビフレストは砕け散った。
雷神ソー・オーディンソンはムジョルニアの所持者としての資格を失ない、ソーの名と力はソーの恋人だったジェーン・フォスターに受け継がれたが、オーディンに殺された無数の者達の怨念の化身を倒すのと引き換えに、世界樹ユグドラシルと最終兵器であるムジョルニアは太陽に消えた。

だが……年に1度は地球の危機が、数年に1度は全宇宙を超えて全マルチバースの危機が起きるのがMARVELコミック世界の宿命(さだめ)
いつものように、地球征服さえあっさり出来そうな奴らが現われる。
今回の世界の危機をもたらしたのは、かつてソー・オーディンソンの片腕を斬り落したダークエルフの王マレキスに率いられた怪物軍団だった。

マレキスの臣下であるダークエルフ達。

炎の世界の火の魔物。

氷の世界の霜の巨人。

トロールやゴブリン。

隠された「10番目の世界」である天界(ヘブン)の好戦的な戦天使達。

北欧神話の9つの世界と天界(ヘブン)の内、大半は、マレキス率いる闇の同盟に支配されていた。
残すは人間の世界であるミッドガルドのみ。
ソー・オーディンソンはマレキスの策略で、氷の世界・ヨトゥンヘイムに転移させられ無数の霜の巨人と、たった1人で戦う羽目になり……。

ソー・オーディンソンの居ない地球は、またたく間に闇の同盟に侵攻されたが……それでも、闇の同盟に立向う者達が居た。
アベンジャーズが。
ワカンダのドーラ・ミラージュが。
アジアのヒーロー・チーム「エージェント・オブ・アトラス」が。
パニッシャーとウルヴァリンの凸凹コンビが。
至高の魔術師(ソーサラー・スプリーム)・Dr.ストレンジが。
ヘルズ・キッチンの守護者デア・デビルが。
かつて、ソーだったジェーン・フォスターが。
そして、全能の母神(オール・マザー)フレイアに率いられた地球に亡命していた北欧神話の神々が。

オーディンがビフラニウムを使ったアイアンマン・スーツを着装し……一方でダークエルフの王マレキスは地球上に居た意外な存在を魔法で支配し、自分の武器とし……。
果たして、10の世界(レムルス)を巻き込んだ戦いの結果は……?

ジェイソン・アーロン/ラッセル・ドーターマン
石川裕人(翻訳)
小学館集英社プロダクション(2023/05/25)
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