【プロット】青い鳥プロット大賞用
文字数 1,322文字
【起】
高齢者グループホーム「まほろばの家」の、今日は定期通院。
マイクロバスに乗り込んだ一行は、市民病院に向かう。
そのバスの中に、アサエさんがセラピー猫のタマを連れ込んでいて、新人ヘルパーの奏汰は困惑する。
交差点に差し掛かった時、暴走トレーラーがマイクロバスに迫る。その時、タマが立ち上がり、バスは光に包まれた。
……すると、全く見覚えのない原っぱにバスはいた。
二本足で立つタマが説明しだす。
・ここは異世界
・タマは元々は異世界の住人
・暴走トレーラーから守るため、バスごと異世界転移させた
・吾輩は命の恩人だ、敬え
しかし、老人たちは話を聞いていない。
仰天しつつも、奏汰はタマの言うまま、タマの示す屋敷に向かう事にした。
【承】
屋敷には、ライナ・ルッセンドルフと名乗る美少女が住んでいた。
彼女はこの国の皇女と名乗り、彼らに話した。
・この世界に君臨する魔王の手を逃れるため、この辺鄙な場所に住んでいる。
・タマは魔王を倒す勇者を探すために、(この世界にとっては)異世界に派遣していた。
・以前、何度か勇者をこの世界に導いた事がある。
・異世界に戻すための転生装置は、魔王の部下に壊されて、元の世界に帰れない。
奏汰は絶望するが、老人たちはお構いなく、屋敷見物をしている。
ライナは勇者の適正を測るスキルを確認するため、一人一人に魔法の杖を振る。
その結果……
・シゲちゃん(元大学教授)……「文殊の知慧」
・朔蔵さん(元社長)……「万民の大輔」
・トメさん(元日本兵)……「不屈の戦士」
・アサエさん(肝っ玉母さん)……「慈愛の聖母」
・ハマちゃん(カラオケ趣味)……「天地の讃歌」
・ウメちゃん(編み物の達人)……「万物の創造」
・山根さん(バスドライバー)……「音速の騎士」
というスキルが、カンストレベルで顕現する。が、老人たちは理解していない。
だが、就職氷河期世代で仕方なくこの職に就いた奏汰は、スキルが得られなかった。
ライナに慰められるが、奏汰は落ち込んだ。
【転】
その直後。
魔王の部下、アランドラ率いる軍が襲撃する。しかし、屋敷に残された旧日本軍(以前来た勇者)の銃を使い、トメさんが狙撃、見事に撃退する。
その後も、何度か襲撃されるが、老人たちのカンストスキルに太刀打ちできず、魔王軍はことごとく退けられた。
ただ一人。
奏汰だけは全く活躍できない。しょんぼりする奏汰。
ライナは、彼の中に「他者の優れたところを認めて、それをサポートする」スキルを発見、発現させる。
まだまだスキルの力としては弱いが、戦いを通して、彼の立ち位置を確固たるものにするに従い、老人たちのスキルのパワーを強めるに至る。
【結】
やがて、魔王直々に攻めてきた。
しかし、老人たちの共闘であっさり倒される。
が、彼らは魔王にトドメを刺さず、「大人しくしていれば命を取らずにおいてやる」と念押しし、帰してやる。(単に面倒なため)
ライナとタマで異世界転移装置の修理をしているが、完成の見通しは立たない。
魔王はすっかり大人しくなり、時折農作業に(偵察を兼ねて)アランドラを派遣する始末。
老人たちと奏汰はまったりスローライフをしながら、現実世界へ帰れる日を待つのだった。
高齢者グループホーム「まほろばの家」の、今日は定期通院。
マイクロバスに乗り込んだ一行は、市民病院に向かう。
そのバスの中に、アサエさんがセラピー猫のタマを連れ込んでいて、新人ヘルパーの奏汰は困惑する。
交差点に差し掛かった時、暴走トレーラーがマイクロバスに迫る。その時、タマが立ち上がり、バスは光に包まれた。
……すると、全く見覚えのない原っぱにバスはいた。
二本足で立つタマが説明しだす。
・ここは異世界
・タマは元々は異世界の住人
・暴走トレーラーから守るため、バスごと異世界転移させた
・吾輩は命の恩人だ、敬え
しかし、老人たちは話を聞いていない。
仰天しつつも、奏汰はタマの言うまま、タマの示す屋敷に向かう事にした。
【承】
屋敷には、ライナ・ルッセンドルフと名乗る美少女が住んでいた。
彼女はこの国の皇女と名乗り、彼らに話した。
・この世界に君臨する魔王の手を逃れるため、この辺鄙な場所に住んでいる。
・タマは魔王を倒す勇者を探すために、(この世界にとっては)異世界に派遣していた。
・以前、何度か勇者をこの世界に導いた事がある。
・異世界に戻すための転生装置は、魔王の部下に壊されて、元の世界に帰れない。
奏汰は絶望するが、老人たちはお構いなく、屋敷見物をしている。
ライナは勇者の適正を測るスキルを確認するため、一人一人に魔法の杖を振る。
その結果……
・シゲちゃん(元大学教授)……「文殊の知慧」
・朔蔵さん(元社長)……「万民の大輔」
・トメさん(元日本兵)……「不屈の戦士」
・アサエさん(肝っ玉母さん)……「慈愛の聖母」
・ハマちゃん(カラオケ趣味)……「天地の讃歌」
・ウメちゃん(編み物の達人)……「万物の創造」
・山根さん(バスドライバー)……「音速の騎士」
というスキルが、カンストレベルで顕現する。が、老人たちは理解していない。
だが、就職氷河期世代で仕方なくこの職に就いた奏汰は、スキルが得られなかった。
ライナに慰められるが、奏汰は落ち込んだ。
【転】
その直後。
魔王の部下、アランドラ率いる軍が襲撃する。しかし、屋敷に残された旧日本軍(以前来た勇者)の銃を使い、トメさんが狙撃、見事に撃退する。
その後も、何度か襲撃されるが、老人たちのカンストスキルに太刀打ちできず、魔王軍はことごとく退けられた。
ただ一人。
奏汰だけは全く活躍できない。しょんぼりする奏汰。
ライナは、彼の中に「他者の優れたところを認めて、それをサポートする」スキルを発見、発現させる。
まだまだスキルの力としては弱いが、戦いを通して、彼の立ち位置を確固たるものにするに従い、老人たちのスキルのパワーを強めるに至る。
【結】
やがて、魔王直々に攻めてきた。
しかし、老人たちの共闘であっさり倒される。
が、彼らは魔王にトドメを刺さず、「大人しくしていれば命を取らずにおいてやる」と念押しし、帰してやる。(単に面倒なため)
ライナとタマで異世界転移装置の修理をしているが、完成の見通しは立たない。
魔王はすっかり大人しくなり、時折農作業に(偵察を兼ねて)アランドラを派遣する始末。
老人たちと奏汰はまったりスローライフをしながら、現実世界へ帰れる日を待つのだった。