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文字数 817文字

 奏は読書家で空想好きの男の子。奏は小さい頃から両親に愛されて育った。しかし父親の浮気がきっかけで夫婦間の中が悪くなり、家庭の空気が険悪になっていった。ついに奏が小学三年生の七夕の日に離婚することを伝えられる。奏は重い空気に耐えきれず外に飛び出し家出をする。雨が降っていたため木の下で雨宿りをしていると、空から十二単を着た美しい女の子が降ってくる。女の子の名前は七姫といい、織姫と彦星の子供で七夕の日から1ヶ月地球に派遣され子供達の7つの願いを叶えるためにやってきたという。奏は半信半疑ながらも七姫に「両親が再び仲良くなる。」というお願いをする。
 すると奏の両親の重たい空気は一変し、二人は熱愛状態になる。この一件で七姫の能力を信じた奏は調子に乗って「お菓子の家に住む。」や「未発売のゲームをプレイする。」などといった非現実的な願いをたくさん叶えてもらい、有頂天になる。奏は七姫が両親である乙姫と彦星に家族揃って会う日が七夕の日しかないことを知り親近感を覚え仲良くなっていく。
 しかし七姫の能力で熱愛状態になった両親は奏のことを全く気にかけなくなってしまう。他の願い事も様々な所で不具合が生じてしまう。奏は魔法を解いてしまい、両親が険悪な関係に戻るうえ七姫が空に帰ってしまうことを恐れ決断できずにいた。奏が葛藤するなか、七姫は偶然両親が書いた短冊を見つける。両親の短冊には二人とも「奏が幸せに成長できますように。」という願いが書かれていた。奏はこの短冊を見て、たとえ両親が離婚してしまったとしても、自分を愛してくれると確信する。奏は七姫に全てを元の状態に戻すようお願いする。
 七姫は全てを元に戻す。これで7つの願いを全て使い切ったため、七姫は奏と別れ空に帰っていく。奏は両親が離婚したことや七姫との別れで喪失感を覚える。しかし奏が確信した通り、離婚した両親は奏に離婚前と変わらない愛情を注いだため、奏は立ち直り元気に学校へ通い始める。
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