第1話

文字数 670文字

 中潮だ。前回のリベンジをすべく磯釣りへ。PM12:30城ヶ島へ到着。ちょうど潮の下げ止まりだ。まぁ、ここから潮が上がり出し2時間後くらいからが釣りどきだろう。今日は雨の心配も無さそうだ。先ずは、やはりバスロットのカゴ釣りで様子見といこう。なるほど、フグがわんさか居る。あっという間の4匹、入れ食いだ。所謂餌取りではあるが、この時間でコレなら今日はイケる。グレに黒鯛そのうち青物も回ってくるだろう。夢は広がるいっぽうだ。子らにはタイドプールで餌となるフナムシを捕まえて来いと指示している。指示して2分。さっそく娘がフナムシをゲット……。 素手で。うん、指示した手前、僕も四十年ぶり位に素手でフナムシを受け取る。と、そうこうしているうちに餌も溜まり、頃合いの時間が訪れる。よし!そろそろ磯竿を出すとするか。仕掛けはどうする?やはり「ふかせ」釣りで行くか?もしくは「遠投カゴ」釣りでいくのか?大いに悩んでいるその時。後ろからザッパ~ンと豪快なサウンドが聞こえる。おっ!なんだ?何が跳ねた?青物か?イサキのダイブなのか?期待に胸を膨らませ思い切りニヤけ顔で振り向く……。
娘だ。フナムシを深追いし過ぎた娘がタイドプールに肩まで浸かっている。落水だ。ラッキーにも怪我は無かったが着替えも無かった為ケースから出しかけていた磯竿をそのままソッとしまう。納竿だ。途中に西松屋があったな。急いで着替えとなる服を買い、そしてそのまま潔く帰る。そんな休日だった。が、平日のネット通販で買ったタックルボックス(バッカン)だけでも磯デビューさせられたのは幸いである。
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