第1話
文字数 1,575文字
はるのおうこくは、きょうもやさしいひざしがしばふのひろばをてらし、つるバラのアーチにはさわやかなかぜがとおりぬけていました。
おちゃかいのじゅんびのため、おしろのキッチンではパティシエたちがせっせとてをうごかし、しょっきがかりはおさらをかぞえ、おにわのふんすいのまわりには、パラソルやテーブルセットがはこばれていきました。しつじのスプリングさんは、おきゃくさまのリストをもって、おうさまのおへやのドアをノックするところでした。
メアリーローズちゃんにとってはじめてのおちゃかいです。おともだちもよんでいます。
きのうのよるはたのしみがむねいっぱいで、なかなかねむれませんでした。 「おきがえのじかんです」おへやにいしょうがかりがきました。
ライラックのはなびらがししゅうされたサクラいろのドレスでした。おかあさまがかみをゆって、カチューシャティアラをつけてくださいました。
あけはなったバルコニーになかよしのことりたちがとんできました。
「シェルアイランドのパールちゃんがきたよ」
おしろのエントランスでごあいさつをしました。
「ようこそパールちゃん」
「きょうはありがとう」
パールちゃんからプレゼントをいただきました。あざやかないろのねったいぎょでした。
ことりたちもすいそうのせかいにむちゅうになっていました。 そのとき、きゅうにあおぞらがはいいろにかわり、みんなのはくいきがしろくなりました。つづいて、しんしんとゆきがふりはじめました。
「きっと、スノーランドのマシロちゃんだ」
おそとにでてみると、ゆきかきたいのスコップたいちょうが、スノーマシンでゆきをふらせていました。おおきなトラックいっぱいのゆきは、あっというまにそこらじゅうにつもってしまいました。
「ようこそマシロちゃん」
「こんにちは、さあ、ゆきあそびをしましょう」
おともだちみんなでソリをひいたり、ゆきだるまをつくったり、つめたいけれどふわふわのゆきでいっぱいあそびました。
あたたかいはるのおうこくのたいようがしずかにゆきをとかしていきました。
「ミルクティーはいかが」
おちゃかいがはじまりました。
たのしくおしゃべりしながら、ケーキやサンドイッチをおなかいっぱいいただきました。
ゆきはすっかりとけて、いしだたみにちいさなみずたまりができていました。
おちゃかいのあと、メアリーローズちゃんとおともだちは、バラのアーチをとおりぬけてはなこうえんへいきました。にわしのカラーリーフさんのおてつだいをするためです。
おきゃくさまがおかえりになるとき、おかあさまがはなたばをプレゼントしています。いつもはメアリーローズちゃんがおはなをあつめていますが、きょうはおともだちみんなでおてつだいです。チューリップ、フリージア、カスミソウ。みんなきれいにさいています。
おともだちはたくさんのおはなにおどろいてめをキョロキョロさせていました。
あつめたおはなはカラーリーフさんがきれいにラッピングしてくれます。
「メアリーローズちゃんのおともだちにもはなたばをつくってあげよう」とカラーリーフさん。
それをきいていたことりたちがちいさなこえでメアリーローズちゃんになにかいいました。
メアリーローズちゃんはきいろのバラをかごいっぱいにして、カラーリーフさんにおねがいをしました。
「じゅうさんぼんずつのはなたばをふたつつくってください」
「いつまでもおともだちでいましょうね」とねがいをこめて。
たのしかったじかんはあっというまにおわってしまいました。
「さようなら、またあいましょう」
ひかげにおいたゆきだるまがやさしくほほえんでいました。
おちゃかいのじゅんびのため、おしろのキッチンではパティシエたちがせっせとてをうごかし、しょっきがかりはおさらをかぞえ、おにわのふんすいのまわりには、パラソルやテーブルセットがはこばれていきました。しつじのスプリングさんは、おきゃくさまのリストをもって、おうさまのおへやのドアをノックするところでした。
メアリーローズちゃんにとってはじめてのおちゃかいです。おともだちもよんでいます。
きのうのよるはたのしみがむねいっぱいで、なかなかねむれませんでした。 「おきがえのじかんです」おへやにいしょうがかりがきました。
ライラックのはなびらがししゅうされたサクラいろのドレスでした。おかあさまがかみをゆって、カチューシャティアラをつけてくださいました。
あけはなったバルコニーになかよしのことりたちがとんできました。
「シェルアイランドのパールちゃんがきたよ」
おしろのエントランスでごあいさつをしました。
「ようこそパールちゃん」
「きょうはありがとう」
パールちゃんからプレゼントをいただきました。あざやかないろのねったいぎょでした。
ことりたちもすいそうのせかいにむちゅうになっていました。 そのとき、きゅうにあおぞらがはいいろにかわり、みんなのはくいきがしろくなりました。つづいて、しんしんとゆきがふりはじめました。
「きっと、スノーランドのマシロちゃんだ」
おそとにでてみると、ゆきかきたいのスコップたいちょうが、スノーマシンでゆきをふらせていました。おおきなトラックいっぱいのゆきは、あっというまにそこらじゅうにつもってしまいました。
「ようこそマシロちゃん」
「こんにちは、さあ、ゆきあそびをしましょう」
おともだちみんなでソリをひいたり、ゆきだるまをつくったり、つめたいけれどふわふわのゆきでいっぱいあそびました。
あたたかいはるのおうこくのたいようがしずかにゆきをとかしていきました。
「ミルクティーはいかが」
おちゃかいがはじまりました。
たのしくおしゃべりしながら、ケーキやサンドイッチをおなかいっぱいいただきました。
ゆきはすっかりとけて、いしだたみにちいさなみずたまりができていました。
おちゃかいのあと、メアリーローズちゃんとおともだちは、バラのアーチをとおりぬけてはなこうえんへいきました。にわしのカラーリーフさんのおてつだいをするためです。
おきゃくさまがおかえりになるとき、おかあさまがはなたばをプレゼントしています。いつもはメアリーローズちゃんがおはなをあつめていますが、きょうはおともだちみんなでおてつだいです。チューリップ、フリージア、カスミソウ。みんなきれいにさいています。
おともだちはたくさんのおはなにおどろいてめをキョロキョロさせていました。
あつめたおはなはカラーリーフさんがきれいにラッピングしてくれます。
「メアリーローズちゃんのおともだちにもはなたばをつくってあげよう」とカラーリーフさん。
それをきいていたことりたちがちいさなこえでメアリーローズちゃんになにかいいました。
メアリーローズちゃんはきいろのバラをかごいっぱいにして、カラーリーフさんにおねがいをしました。
「じゅうさんぼんずつのはなたばをふたつつくってください」
「いつまでもおともだちでいましょうね」とねがいをこめて。
たのしかったじかんはあっというまにおわってしまいました。
「さようなら、またあいましょう」
ひかげにおいたゆきだるまがやさしくほほえんでいました。