第6話 紙飛行機

文字数 173文字

 こわかった
 紙飛行機飛ばすのが
 風を失って 土にまみれるのが
 こわかった
 白い紙飛行機

 夢見ていた
 紙飛行機飛ばして
 風に乗って 空の彼方に届くこと
 夢見ていた
 まだ白い紙飛行機
 
 いま、風
 旧い時をとりこみながら
 新しい匂いをはこんでくる
 だから、今
 飛ばしてみよう
 あの空へ
 紙飛行機に
 夢色つけて

※「第1話」の巻頭言と同じ?学内誌に掲載。
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