第1話 正義のヒロイン誕生
文字数 1,598文字
○東京中央区月島、もんじゃ焼き「萬月堂」
看板娘として、甲斐甲斐しく働く本郷満子
ジュージュー
ワイワイガヤガヤ
Zzzz....
(マスター)わかってるよ〜、正義のヒロインとして
世直しに行くんだろ〜、月島もんじゃ姫として〜
行ってきな。あとはかあちゃんとやるから。
ジュージュー
(客)すげえな、あの娘さん正義のヒロインなんだってよ。
ワイワイガヤガヤ
礼儀正しい麗。
○新宿歌舞伎町、アンダーグランドエンタープライズ「電豚」CEO室
バカモンっ!もうすぐ秋風が吹いて、冬がくればインフルエンザとの相乗効果でダブルインパクトが来る。今のうちにマスクやウガイ薬、体温計を買い占めておくのだ。
まてよ、政府の高官に賄賂を渡してワクチンの国内販売権を独占して売り惜しみする方がもっと儲かりそうだな。
待ちなさいっ!この悪党どもっ!
中指を高々と突き上げる月形麗。
(決めポーズも少々ズレている)
ビシッ、ビシッ、ビシッ。
往復ビンタを繰り出す月形麗。
なぜか一万円を出す社長。
足元がふらつく月形麗。
助走をつける麗。たったった。
フライング素股アターック!
麗のパイパン○んこアタックが顔面に炸裂。
パイパン三角絞めっ!
パイパン三角絞めの体勢に入る麗。
○んこ臭により、全身が痺れる社長。
落ちる社長。
そそくさと退散する悪のマネージャー。
強い、絶対に強い、月形麗。
KB町の平和は彼女の双肩にかかっている。
こうして、デビュー初戦で一本勝ちを収めた麗は、都営大江戸線で月島のアジトへと帰った。
はーっお腹空いて倒れそうだわ。
月島でもんじゃ焼き食べよっと。
Zzzzzz.....