仮面の告白
文字数 759文字
俺の名前を知ってるか。
プロレス界の帝王「オーガマスク」だ。
なに? 知らないだと!
まあいい。いつもそうなんだ。俺のことを知ってる奴はそういない。
タイガーマスクは知ってても、オーガマスクは知らないんだ。
オセロニアには今、5242体のキャラがいる。その中で俺は241番目に登場した。
なかなかのベテランだろう?
俺は長い間オセロニアに貢献してきたつもりだ。
一人でもユーザーを増やしたい。そのためにはなんだってする!
そんな覚悟で生きてきたんだ。
なのに、対戦プレイで俺を見たことがあるか!?
ないだろう!
俺のやる気はいつだって空回りだ。
飼い殺しだぜ、全く。
というか、プロデューサーさんよぉ!
けいじぇいさんよぉ!
あんた、俺のこと覚えてるかい?
オセロニアの世界で全知全能のあんたが、俺のことを知らないなんてことないよな。
なら聞いてくれよ。
俺のスキルは「爆獄砕拳」
コンボも「爆獄砕拳」
同じじゃねえか!
どちらも『ひっくり返した枚数×350の特殊ダメージを与える』だぜ。
弱いじゃねえか!
進化しても『ひっくり返した枚数×400』だ。
これじゃあ俺、輝けねえよ!
ようよう、けいじぇいさんよぉ!
あんたそもそも、ノベロニア読んでくれてる?
ユーザーがさ、なんの得にもならないのにオセロニアの小説書いてるんだぜ。
オセロニアを盛り上げたい気持ちで書いてるんだぜ。
あんた、それに対してなんとも思わないのかい?
YouTubeのクリエイターだけがサポーターじゃないんだぜ。
先月ノベロニア・アンソロジー第弐章が公開されたの、読んでくれたかい!?
あんたが登場人物になってる話もあるぜ!
必読だろう?
おっと。芋が焼けたようだ。
爆獄砕拳!!
ふう、いい焼け具合だ。
イモードラに持っていってやろう。