俺らの時代
文字数 1,935文字
「ぬっすんだ～ バイクでぇ 走り出す～•*¨*•.¸¸♬︎ 行くさきも～ わからぬまま～•*¨*•.¸¸♬︎暗い夜のとばりぃのなかぁえーーえっえっえー•*¨*•.¸¸♬︎ だーれにも 縛られたーくないと•*¨*•.¸¸♬︎ 逃げ込んだ ～ この夜に～
自由になれた気がした じゅうごのよぉるぅ～•*¨*•.¸¸♬︎
•*¨*•.¸¸♬︎
ママ「上手ですね。源治さん。」
源治は、『スナックゆみ』に来ていた。
歌い終わると、席に戻り、ママが丁寧に作ってくれたワイルドターキーの水割りを、美味そうに飲んだ。
アルバイトの みさちゃん
「源治さん、今の歌って、誰の歌ですか？」
源治「みさちゃん、知らないのぉ？！
尾崎豊の15の夜だよォー」
ママ「(笑)みさちゃん、まだ産まれてないかな、その時代、、？ 源治さんや私が中学生の頃の歌だから、1980年代の歌よ」
みさ「産まれてません(笑) いい歌ですね。」
源治「そっかぁ。若い人は尾崎豊を知らないんだなぁ。俺たちにとっちゃ、青春の象徴だよ」
源治は、50代で、細身でファンキーな格好をしている。お財布にチェーンベルトをつけて、腰に着けてる。ドクロなんかの入ったシャツや、幾何学的な柄の革ジャンを着たりして、、周りのみんなからはファンキーおやじと呼ばれている。
源治「みさちゃん、俺らの時代はね、今だから時効だよ。スクランブル交差点の真ん中に、車停めて、エアーガンで、女を狙ってた。笑。そんな事しても捕まらない時代だった。合コン、出会い系、そんなんなかったからね。高校時代は、校舎の廊下をバイクが普通に走ってたし、子供ん時は、カエルのケツの穴に、花火を突っ込んで吹っ飛ばしてた。猫を高いところから投げてみたり、、」
みさちゃん「えー、、、、。動物虐待、、」
源治「まぁな、悪かったかもしれんけど、そうやってな、ちょこちょこ小さな小さな悪いことしてた方が、痛みを知れるんだよ。それにさ、猫ってさ、高いとっから、落としても、絶対クルッと回って、手足着いて、着地するんだよ。」
みさちゃん「えー、そうなんですか？ 知らなかったです。」
源治「笑。なっ？ 知らないだろ？ 、、知らないんだよ、、若い人は。今は、遊びが溢れてるだろう。ゲームやテーマパークも充実してて、ショッピングモールなんてなかったもんなぁ。クラブもなくて、、あれだよ、あのジュリアナ東京、、、あのくらいからだよな。 クラブなんて。原宿でさ、竹の子族が外で踊ったりしてさ、そんなふうに過ごしてたんだよ。俺らが、若い頃は、遊びの種類が少なかったから、そんなんしてたんだけど、 。あと殴り合いとか普通にあった。学生同士でも、学校の先生からもね。今じゃ体罰になっちゃうからね。中学までは義務教育で、調子乗って、反発したり、暴れることできるんだね、高校入るとさ、笑、義務教育じゃないから、、「そういう態度ならいつでも学校やめていいぞ」って竹刀持って、先生が言うんだよね笑 だから、中3と高１の差が激しい(笑) 中3まで、オラオラ調子乗ってたのに、高１になると、「あー、さーせんした」って頭下げたりしたもんな。(笑)」
ママ「(笑)時代ねぇ、、」
源治「でもね、そうやって、殴られたりして、痛みがわかるんだよね。俺らの時代のやつらは。
今はさ、ちょっと手を出せば、もう問題になるでしょ？ 被害あった、PTA、教育委員会、親、こぞって学校に言ってくるっしょ。先生が神経使って、病んじゃうよね、、。まぁ、悪いとは言わないよ、そうやって、自分自身の身を守るってこと。そういう風潮。そういう時代。 でもね、痛みを知らないもんだから、昔は起こらなかったようなびっくりする犯罪や事件がドカーンって起きるんだよな。 痛みを知らないから、ゲームのバーチャルの世界とごっちゃになっちゃってて、簡単にナイフを人に向けたりしちゃう。少し殴られて痛みを知った方が、殴られると痛いんだな、こんだけ。ってわかるじゃん。そしたら、人にそうしないにしようって優しさとか人間の暖かさとか、実は学べるんだよね。」
ママが、源治さんのグラスが空いたから、新しいグレンドロナック12年のハイボールを作って出した。ワイルドターキーそして、グレンドロナックは、源治さんのお決まりの順番である。
みさ「そうですね、痛みって、知ると、辛いけど、優しさも 知ることが出来るんですねぇ。」
ﾜﾁｬﾜﾁｬ、、
ママ「今夜も楽しく夜が更けていくわ。
世代を超えた会話は、学校では教えてくれないことを教えてくれる。それは、生きる上で、とても、役に立ち、年上の人から、人生をより、楽しんで生きていけるヒントを貰えるような貴重な時間だと思うのよ。
君は 人の痛み 分かるかな？」
自由になれた気がした じゅうごのよぉるぅ～•*¨*•.¸¸♬︎
•*¨*•.¸¸♬︎
ママ「上手ですね。源治さん。」
源治は、『スナックゆみ』に来ていた。
歌い終わると、席に戻り、ママが丁寧に作ってくれたワイルドターキーの水割りを、美味そうに飲んだ。
アルバイトの みさちゃん
「源治さん、今の歌って、誰の歌ですか？」
源治「みさちゃん、知らないのぉ？！
尾崎豊の15の夜だよォー」
ママ「(笑)みさちゃん、まだ産まれてないかな、その時代、、？ 源治さんや私が中学生の頃の歌だから、1980年代の歌よ」
みさ「産まれてません(笑) いい歌ですね。」
源治「そっかぁ。若い人は尾崎豊を知らないんだなぁ。俺たちにとっちゃ、青春の象徴だよ」
源治は、50代で、細身でファンキーな格好をしている。お財布にチェーンベルトをつけて、腰に着けてる。ドクロなんかの入ったシャツや、幾何学的な柄の革ジャンを着たりして、、周りのみんなからはファンキーおやじと呼ばれている。
源治「みさちゃん、俺らの時代はね、今だから時効だよ。スクランブル交差点の真ん中に、車停めて、エアーガンで、女を狙ってた。笑。そんな事しても捕まらない時代だった。合コン、出会い系、そんなんなかったからね。高校時代は、校舎の廊下をバイクが普通に走ってたし、子供ん時は、カエルのケツの穴に、花火を突っ込んで吹っ飛ばしてた。猫を高いところから投げてみたり、、」
みさちゃん「えー、、、、。動物虐待、、」
源治「まぁな、悪かったかもしれんけど、そうやってな、ちょこちょこ小さな小さな悪いことしてた方が、痛みを知れるんだよ。それにさ、猫ってさ、高いとっから、落としても、絶対クルッと回って、手足着いて、着地するんだよ。」
みさちゃん「えー、そうなんですか？ 知らなかったです。」
源治「笑。なっ？ 知らないだろ？ 、、知らないんだよ、、若い人は。今は、遊びが溢れてるだろう。ゲームやテーマパークも充実してて、ショッピングモールなんてなかったもんなぁ。クラブもなくて、、あれだよ、あのジュリアナ東京、、、あのくらいからだよな。 クラブなんて。原宿でさ、竹の子族が外で踊ったりしてさ、そんなふうに過ごしてたんだよ。俺らが、若い頃は、遊びの種類が少なかったから、そんなんしてたんだけど、 。あと殴り合いとか普通にあった。学生同士でも、学校の先生からもね。今じゃ体罰になっちゃうからね。中学までは義務教育で、調子乗って、反発したり、暴れることできるんだね、高校入るとさ、笑、義務教育じゃないから、、「そういう態度ならいつでも学校やめていいぞ」って竹刀持って、先生が言うんだよね笑 だから、中3と高１の差が激しい(笑) 中3まで、オラオラ調子乗ってたのに、高１になると、「あー、さーせんした」って頭下げたりしたもんな。(笑)」
ママ「(笑)時代ねぇ、、」
源治「でもね、そうやって、殴られたりして、痛みがわかるんだよね。俺らの時代のやつらは。
今はさ、ちょっと手を出せば、もう問題になるでしょ？ 被害あった、PTA、教育委員会、親、こぞって学校に言ってくるっしょ。先生が神経使って、病んじゃうよね、、。まぁ、悪いとは言わないよ、そうやって、自分自身の身を守るってこと。そういう風潮。そういう時代。 でもね、痛みを知らないもんだから、昔は起こらなかったようなびっくりする犯罪や事件がドカーンって起きるんだよな。 痛みを知らないから、ゲームのバーチャルの世界とごっちゃになっちゃってて、簡単にナイフを人に向けたりしちゃう。少し殴られて痛みを知った方が、殴られると痛いんだな、こんだけ。ってわかるじゃん。そしたら、人にそうしないにしようって優しさとか人間の暖かさとか、実は学べるんだよね。」
ママが、源治さんのグラスが空いたから、新しいグレンドロナック12年のハイボールを作って出した。ワイルドターキーそして、グレンドロナックは、源治さんのお決まりの順番である。
みさ「そうですね、痛みって、知ると、辛いけど、優しさも 知ることが出来るんですねぇ。」
ﾜﾁｬﾜﾁｬ、、
ママ「今夜も楽しく夜が更けていくわ。
世代を超えた会話は、学校では教えてくれないことを教えてくれる。それは、生きる上で、とても、役に立ち、年上の人から、人生をより、楽しんで生きていけるヒントを貰えるような貴重な時間だと思うのよ。
君は 人の痛み 分かるかな？」
