第1話
文字数 1,599文字
わたしはあやな。
きょうはなつまつりのひ。
あやなはおきいにいりのワンピースをきて、おまつりにでかけた。
たくさんやたいがならぶおまつりが あやなはだいすきだった。
うみのからあがるはなびたいかいもある とままがいっていた。
はなびたいかいもあやなはとてもたのしみにしていた。
「あやな、ままとはなれちゃだめよ。」
ままのこえがきこえた。あやなは、
「うん。」
とこたえた。
あやなはままといっしょにおまつりのばしょまであるいっていった。
たくさんのやたいがならんでおり、たくさんのひとがなつまつりにきていた。
たくさんのやたいのなかで、ひとつとてもきになるやたいをみつけた。
そのやたいへ あやなは はしっていた。
「あやな、かってにはしっていっちゃだめといったでしょ。」
ままにいわれて、あやなは はっとした。
「まま、ごめんなさい。あやな、このきいろのふうせんがほしいなとおもって。」
するとままが、
「あらまあ。きれいなみずふうせんね。でも、ままとのやくそくをはまもらなくてはいけないわよ。しかたないわね。やくそくをまもるというなら、ひとつみずふうせんとっていいわよ。」
ままのことばにあやなはおおよろこび。
「うん。まもる。」
あやながいった。
ままがやたいのおじちゃんにおかねをわたした。
ふうせんがわごむでむすばれていて、わごむのわっかになったぶぶんにつりざおをひっかけてとるようだ。
やたいのおじちゃんがとりかたをせつめいし、つりざおをわたしてくれた。
あやなは、まんまるくていちばんもようがきれいなきいいろいふうせんをとろうとした。
でも、それはあやなにはむずかしかった。
みずのうえをぷかぷかとうくふうせん。
まんまるくつるつるしたふうせん。
あやなはなかなかとることができず、ママにてつだってもらった。
すると、
「とれた、とれた。」
あやなはそのみずふうせんがきにいった。
「あやな、みずふうせんにわごむのあながあるでしょう。そこにゆびにはめて、うごかしてごらん。びよーん、びよーんとのびるから。」
ままのいうようにすると、ふうせんがはずむ。
なかのみずがぴしゃりぴしゃりおとをたてる。
そんなあやなをみてままが、
「あやな、あまりうごかしすぎると、わごむがきれちゃうからね。」
ままのことばはあやなのみみにははいらなかった。
あやなはきれいで、たのしいみずふうせんををうごかした。
すると、パーン。
あやなは びっくり。
まるくて、おみずのはいった きれいなみずふうせんが
こわれてしまいました。
あやなは かなしさのあまり なきだしてしまい、
「わたしのみずふうせん、こわれちゃったよ。わーん、わーん。」
ママは なくあやなを やさしくだきしめてくれました。
そのとき、ぱーん。
おおきなおとがして、よぞらがひかった。
あまりのおおきなおとにあやなはびっくりした。
すると、ままが
「あやな、みてごらん。はなびよ、はなび。」
あやなはめになみだをいっぱいにためてながら、ままのゆびさすほうをみた。
おおきくて、きれいなおはながよぞらにさいたようにみえた。
はなびをみてたら、あやなはあれ?とおもった。
はなびのもっとうえのよぞらでまあるくてひかるもの。
「まま、つき。つきをみて。きょうのおつきさま、まんげつよ。きょうのおつきさま、みずふうせんみたいね。」
あやながままにいった。
なみだをいっぱいためたあやなには、くもがみずふうせんのなみもようにみえ、おほしさまがみずふうせんにあるてんてんのもようにみえた。
そして、うみにうつったおつきさまをみていると、ぷかぷかとうかぶみずふうせんのようにみえたのだった。
あやなはよぞらにみとれていた。
すると、ままが
「あやな、かえりにまたみずふうせんのやたいにでもよってかえりましょうか。」
ままはほほえんだかおで、あやなをみていた。
あやなははなびやおつきさまにまけないぐらいのきらきらしたえがおでままをみながら、
「うん。」
とおおきなおへんじをした。
きょうはなつまつりのひ。
あやなはおきいにいりのワンピースをきて、おまつりにでかけた。
たくさんやたいがならぶおまつりが あやなはだいすきだった。
うみのからあがるはなびたいかいもある とままがいっていた。
はなびたいかいもあやなはとてもたのしみにしていた。
「あやな、ままとはなれちゃだめよ。」
ままのこえがきこえた。あやなは、
「うん。」
とこたえた。
あやなはままといっしょにおまつりのばしょまであるいっていった。
たくさんのやたいがならんでおり、たくさんのひとがなつまつりにきていた。
たくさんのやたいのなかで、ひとつとてもきになるやたいをみつけた。
そのやたいへ あやなは はしっていた。
「あやな、かってにはしっていっちゃだめといったでしょ。」
ままにいわれて、あやなは はっとした。
「まま、ごめんなさい。あやな、このきいろのふうせんがほしいなとおもって。」
するとままが、
「あらまあ。きれいなみずふうせんね。でも、ままとのやくそくをはまもらなくてはいけないわよ。しかたないわね。やくそくをまもるというなら、ひとつみずふうせんとっていいわよ。」
ままのことばにあやなはおおよろこび。
「うん。まもる。」
あやながいった。
ままがやたいのおじちゃんにおかねをわたした。
ふうせんがわごむでむすばれていて、わごむのわっかになったぶぶんにつりざおをひっかけてとるようだ。
やたいのおじちゃんがとりかたをせつめいし、つりざおをわたしてくれた。
あやなは、まんまるくていちばんもようがきれいなきいいろいふうせんをとろうとした。
でも、それはあやなにはむずかしかった。
みずのうえをぷかぷかとうくふうせん。
まんまるくつるつるしたふうせん。
あやなはなかなかとることができず、ママにてつだってもらった。
すると、
「とれた、とれた。」
あやなはそのみずふうせんがきにいった。
「あやな、みずふうせんにわごむのあながあるでしょう。そこにゆびにはめて、うごかしてごらん。びよーん、びよーんとのびるから。」
ままのいうようにすると、ふうせんがはずむ。
なかのみずがぴしゃりぴしゃりおとをたてる。
そんなあやなをみてままが、
「あやな、あまりうごかしすぎると、わごむがきれちゃうからね。」
ままのことばはあやなのみみにははいらなかった。
あやなはきれいで、たのしいみずふうせんををうごかした。
すると、パーン。
あやなは びっくり。
まるくて、おみずのはいった きれいなみずふうせんが
こわれてしまいました。
あやなは かなしさのあまり なきだしてしまい、
「わたしのみずふうせん、こわれちゃったよ。わーん、わーん。」
ママは なくあやなを やさしくだきしめてくれました。
そのとき、ぱーん。
おおきなおとがして、よぞらがひかった。
あまりのおおきなおとにあやなはびっくりした。
すると、ままが
「あやな、みてごらん。はなびよ、はなび。」
あやなはめになみだをいっぱいにためてながら、ままのゆびさすほうをみた。
おおきくて、きれいなおはながよぞらにさいたようにみえた。
はなびをみてたら、あやなはあれ?とおもった。
はなびのもっとうえのよぞらでまあるくてひかるもの。
「まま、つき。つきをみて。きょうのおつきさま、まんげつよ。きょうのおつきさま、みずふうせんみたいね。」
あやながままにいった。
なみだをいっぱいためたあやなには、くもがみずふうせんのなみもようにみえ、おほしさまがみずふうせんにあるてんてんのもようにみえた。
そして、うみにうつったおつきさまをみていると、ぷかぷかとうかぶみずふうせんのようにみえたのだった。
あやなはよぞらにみとれていた。
すると、ままが
「あやな、かえりにまたみずふうせんのやたいにでもよってかえりましょうか。」
ままはほほえんだかおで、あやなをみていた。
あやなははなびやおつきさまにまけないぐらいのきらきらしたえがおでままをみながら、
「うん。」
とおおきなおへんじをした。