プロローグ
文字数 629文字
「な、なぜだ。なぜ俺が断罪されなければならないんだ!!」
男は慌てふためいた。
この世界は男性優位社会。まさか、自分が断罪されるとは思っていなかったのだろう。
甘い。甘すぎる。
「数々の浮気の証拠が揃っています。周囲の証言だってありますし、それに…ほら、真実の鏡があなたたちの逢瀬を映しているでしょう?」
私は自作した魔道具で、彼らの逢瀬を映し出した。
「で、でででたらめだ!!」
「私に加護をさずけた精霊は、真実の精霊。でたらめが映るわけなんてない。よって――あなたが有責で婚約破棄を行います!裁判官、いかがでしょうか。」
「リリア・リリス氏の発言に嘘は見られなかった。よって、婚約者側の要求を採用し、あなた有責で婚約破棄を行う。また、愛人にもそれ相応の賠償金の支払いを命じる!」
「な、なんで私まで!?」
愛人は慌てふためいた。
どうして自分は悪くないと思えるのかが不思議である。
人の男に手を出すアバズレは罰されてしまえ。
浮気男も罰されて苦しめ!……おっと心の声が。
咳ばらいをし、バカ2人に告げる。
「自分のしたことの責任は取ってもらいます――婚約破棄イベ返し です!」
今から約3年前。
私――リリィリリア・リリステアは、自国の王太子に婚約破棄された。
精霊の加護を否定され、無実の罪で断罪されたのだ。
国外追放になる予定だったが、お父様のお陰で名前を変え、国内の領地で楽しく生き延びている。
これは、そんな私が他の婚約破棄に合う人を助けたり、3年越しに王太子をざまぁしに行く物語である。
男は慌てふためいた。
この世界は男性優位社会。まさか、自分が断罪されるとは思っていなかったのだろう。
甘い。甘すぎる。
「数々の浮気の証拠が揃っています。周囲の証言だってありますし、それに…ほら、真実の鏡があなたたちの逢瀬を映しているでしょう?」
私は自作した魔道具で、彼らの逢瀬を映し出した。
「で、でででたらめだ!!」
「私に加護をさずけた精霊は、真実の精霊。でたらめが映るわけなんてない。よって――あなたが有責で婚約破棄を行います!裁判官、いかがでしょうか。」
「リリア・リリス氏の発言に嘘は見られなかった。よって、婚約者側の要求を採用し、あなた有責で婚約破棄を行う。また、愛人にもそれ相応の賠償金の支払いを命じる!」
「な、なんで私まで!?」
愛人は慌てふためいた。
どうして自分は悪くないと思えるのかが不思議である。
人の男に手を出すアバズレは罰されてしまえ。
浮気男も罰されて苦しめ!……おっと心の声が。
咳ばらいをし、バカ2人に告げる。
「自分のしたことの責任は取ってもらいます――
今から約3年前。
私――リリィリリア・リリステアは、自国の王太子に婚約破棄された。
精霊の加護を否定され、無実の罪で断罪されたのだ。
国外追放になる予定だったが、お父様のお陰で名前を変え、国内の領地で楽しく生き延びている。
これは、そんな私が他の婚約破棄に合う人を助けたり、3年越しに王太子をざまぁしに行く物語である。