第5話 二の唄

文字数 324文字

家族。
僕は奪われ、作りたかった。
それこそが首ねっこで、認められなかった。
だけど、そうなんだ。
君とそれを作れて良かったよ。
失くしちまったけど。
信じないかもしれないし、信じられないだろうけど、僕は今も、その為だけに生きている。
どうすれば良いかわからない時は、捻じくれまくったこの状況のなかで、正直であろうと思う。
正直さ。
それだけが、僕の取り柄。
それを「是」とするひとたちだけが、僕に集る。
だいたいは、不都合だ。
たまに、都合良い。
僕はただ、よよいのよいで決める、そんなちいさな集団を作りたい。
生きているうちに。
それは、家族と友達、他にない。
だから、試すよ。
求めるよ。
おあつらい、僕には恩を仇で返すのが手一杯。
そのうちどうにかなるさ。

這いずり回るよ、まだ。
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