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文字数 248文字
なんだよこの坂! スクーターが止まりそうだ。転倒して商品ぶちまけるわけにはいかん、引っ張って登ろう。
ふう……なんとか登りきった。しかしそれらしいアパートはどこにも見当たらない。
ん……? 待てよ。これはもしかしたら……。やはりそうか。きっと〝あれ〟に違いない。噂には聞いていたが、本当だったのか。
今まで多くの配達員を惑わせ、絶望のどん底に陥れてきた〝あれ〟。そいつにとうとう出くわしたということだ。
いよいよ使う時が来たようだ……究極宅配奥義! ステルスウーバー!
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