第6話  いつも俺をイラつかせる

文字数 428文字

「高杉さん…も僕と同じ気持ちですか?」

真壁は確かめたくて弱々しく訴える

高杉は黙って真壁を見つめる
眉間に皺がより、軽く舌打ちをする
苛立ちが強くなっている顔を見て真壁は戸惑った

「同じじゃ無くても
僕は…好きは変わりません

ずっと部署に配属されてから…」

「辞めろ!それ以上言ったら…お前を帰したくなくなる」





高杉は強引にキスをする

「んん、、」
真壁は小さく声を漏らす

ゆっくり唇を離す
唾液が絡んで糸を引いている
高杉は彼の顔をじっと見つめる

「お前のその子犬みたいな顔が
いつも俺をイラつかせる」

高杉の声が微かに震えた

「好きです、、
物凄く高杉さんのことが好きです」


カチャ、、
フロアーの扉の方から物音がしたと同時に、高杉は我に還るようにいつもの冷静な顔になった

「すまん、外の空気吸ってくる、仕事は明日でいい、、もう帰れ」

高杉は真壁を残して足早にフロアーから外に出る

廊下に出ると、壁に手を突く

どきん、、どきん、、どきん

高杉の頬が赤くなった
呼吸が乱れ動機すらする

「こんなはずじゃ、、」

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