プロット

起）優秀でお金持ちの子共が通う「大徳寺中高一貫校」。その中等部には先生たちも一目置く、部活「フォーチュンテリング部」がある。部長で3年の星宮流星は占星術と紫微斗数が得意な占いオタクである。2年副部長の瀬名朱里はタロットが得意で学園でも3本の指に入る美少女だ。1年の加古川美麗と遊佐湊はそれぞれ九星気学と手相を得意とする。抜群の的中力を誇る星宮達の占いを目当てに、部には生徒だけでなく、先生や父兄までも日々、相談に訪れてくる。

承）ある時、学園のアイドルで芸能人としても活動を始めていた2年の少女が、夜道で襲われ意識を失い、目覚めなくなってしまう。校長先生に依頼を受けた「フォーチュンテリング部」は得意の占いで犯人捜しを始める。占いで出た犯人は学園の数学教師だった。ところが彼には鉄壁のアリバイがある。占いに自信のある星宮達はアリバイを崩す為に奔走する。

転）しかし、学校事務の男が、自分が犯人だと名乗り出た事により星宮達は追い詰められる。部の信用は失墜し、廃部の危機に襲われる。だが、星宮はあまり気にしていない様子で、他の部員は皆ヤキモキする。そんな時、副部長の朱里が姿を消す。
連れ去ったのは数学教師だと思った星宮達は、占いを駆使して数学教師の居場所を突き止める。しかし、そこには朱里は居ず、数学教師は何者かに頭を鈍器で殴られ気絶していた。
また、犯人だと名乗り出た学校事務の男は、星宮達の活躍で、自分が犯人ではない事を白状する。数学教師に弱みを握られ嘘をついていたのだ。

結）数学教師を殴ったのは、襲われた少女の彼氏だった。星宮達の占いの方を信じた彼氏は、数学教師に復讐しようとしたのだ。タロット占いで、少女に彼氏がいる事を疑っていた朱里は、不審な動きをしていた彼を止めようとした。しかし逆に、学校の地下室に閉じ込められてしまったのだ。事件解決後、意識を失っていた少女もほどなく目を覚ました。
副部長の朱里は星宮に聞く。「どうして廃部になりそうだったのに、呑気そうにしていたの？」「だって、僕たちの部がこれからも続いていく事を、占いで知っていたからね。星は全てを知っているのさ。」