第1話
文字数 357文字
家族が増えました。
そんな知らせを受けて、私は急いで息子夫婦の家に向かった。
「やあ、父さん。よく来てくれたね」
「赤子が生まれたと聞いて驚いだぞ!」
「ええ。ようやく待望の我が子を授かりました」
満面の笑みで息子は私を迎えた。
息子夫婦はずっと子宝に恵まれなかった。いつかいつか……そう思っているうちに年月は経ち。私も孫の顔を見るのは無理かと半ば諦めていたのだが。
「ほら、見てください。元気な男の子ですよ」
玉のような赤子と対面する。
大きな声で笑うと、何とも愛らしく。こちらの口角も思わず緩む。
「おお! この子はきっと将来素晴らしい人間になるに違いない」
「ええ、私もそう思います。特別な運命を背負った子です」
「で、名は何と名付けたのだ?」
「はい」
息子は自信満々に答えた。
「桃から生まれたので桃太郎と名付けました」
そんな知らせを受けて、私は急いで息子夫婦の家に向かった。
「やあ、父さん。よく来てくれたね」
「赤子が生まれたと聞いて驚いだぞ!」
「ええ。ようやく待望の我が子を授かりました」
満面の笑みで息子は私を迎えた。
息子夫婦はずっと子宝に恵まれなかった。いつかいつか……そう思っているうちに年月は経ち。私も孫の顔を見るのは無理かと半ば諦めていたのだが。
「ほら、見てください。元気な男の子ですよ」
玉のような赤子と対面する。
大きな声で笑うと、何とも愛らしく。こちらの口角も思わず緩む。
「おお! この子はきっと将来素晴らしい人間になるに違いない」
「ええ、私もそう思います。特別な運命を背負った子です」
「で、名は何と名付けたのだ?」
「はい」
息子は自信満々に答えた。
「桃から生まれたので桃太郎と名付けました」