短歌

文字数 291文字

「パワーでかじる」



自転車を漕いでる足が二本ともはずかしくなるピカピカの朝

予報では雨だけれども降ってくる気がしない昼に青いガム踏む

ヘッドライトは二つの目だと思うとき肛門ふたつの生き物知らず

自動車の中に置かれたティッシュ箱にはなれないよオレは酔うから

小走りをやめてはじめてまたやめるおばあさんに何回も追いつく

ポスターに描かれた空き巣がどう見ても泉谷しげるだ春夏秋冬

ゆず・レモン・サイダーそれぞれ一〇〇としてゆずレモンサイダーは一一〇

人生はゴールを持たぬ迷路だと壁の向こうがわで声がする

見かけより歯ごたえのあるパンだけどオレもそうだぜパワーでかじる
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