第1話

文字数 2,625文字

 コロナ感染者数が過去最高だとマスコミが嬉しそうに報道に明け暮れる今日この頃。
コロナが終わる頃には何で欧米と同じレベルで騒いだんだろう? OR 「死者が少なかったのは国民の努力の成果」などと適当な事を言って誰も責任を取らないであろう日本。

知合いの飲食店のオヤジが弱ったなと漏らしていた。
「ほお、何で? 」
「だって、これだけ騒がれたら客も来ない」
 と言う。
テレビ報道では、スポーツで大学に入った寮生が大人数で感染したとか、東京は連日三〇〇人超えとか…… 。
ちなみに寮生達は皆、無症状らしい。変なの。風邪ひいても具合が少しは悪くなるはずなのだが。
「そうか、国とマスコミが徒党を組んで営業妨害しているのだな」
 街には飲食店組合や仲の良い仲間内があるじゃねえか、営業妨害で民事訴訟でも起こしたらどうだ? (恐らく勝ち目は薄いが)
まあ、どうせ水商売やってる連中は好きでやってるのだから、潰れたところで又始めるだろうし。水商売というのは水を売って儲ける商売って事で客が来れば儲かって楽しくて仕方ないのだから。ちなみにその飲食店のオヤジは某有名高級ホテルで修業したと言うが、私は厨房で玉ねぎの皮でも剥いていただけじゃないかと思っている。

一方、ホームセンターの店長と話していると「過去最高の売上」らしい。
「今度の決算が楽しみだな」
 と言うと。
「その後の反動が怖いです」
 と言う。贅沢な話だ。

たった一〇万払って知らぬ顔しようと思っている守銭奴の国日本。
「自粛してください。…… タダで」
 と言っているようである。

一方、アメリカ人の友人と話していると「最近はコロナにかかってすぐ死ぬか、そのまま死なないか分かれているよ」
と言う。最初の頃から言われていたのだが、日本人はあまり死んでいない。というより韓国や中国など黄色人種は死者が異常に少ない。答えに困った学者や医者は「日本は清潔だから」と言う。私はアメリカの友人に「お前ら汚いからだって言われてるぞ」と教えてやった。
アメリカでも日本の報道と似たようなもので、やたら危機感を煽るものらしい。
まあ違いといえば、実際、アメリカでは日本の一〇〇倍の人が死んでいる事だろう。人口からいえば日本の人口の三倍だが、恐ろしく広い国だ。友人も東京に住んでいた為「東京でマスクなんて効果ないだろ。あんな人の多い街はアメリカにはないぜ」と言う。
アメリカでも日本と同じで色んな憶測が飛び交っていて、言う事はコロコロ変わり、はっきりした実体は分からないようだ。
遺伝子の違いで死なないかといえば、それは違うようだ。日本に住む何万という白人や黒人が中心に死んでいるといった話は聞かない。そもそも黄色人種である日本人が、バイキングや侵略で世界を荒らした白人やアフリカの草原を故郷とする黒人より身体が強いとは思えない。おまけに遺伝子的には強いであろう雑種の国アメリカ。色んな血が混じり、アフリカから奴隷で連れてきた黒人も二〇〇年の間に犯しつくし、現在、純血は存在しない。(ひょろっとした印象のあるアフリカの黒人がマッスルになったのは白人の血のせいだろうと私は思っている)
アメリカ人は食い物が悪いので平均寿命は短いが、体力はあるはずである。
考えられるとすれば大量に死んでいるヨーロッパをはじめ、海外の人が入って来れないって事だろう。船とかの物流がコロナで遅滞が発生したのはたった一週間位のものだが、相変わらず人は入っては来れない。入って来ても二週間は動けない。あれだけ頻繁に来ていたアメリカの友人もどこにも出かけてはいない。
異常に伝染りやすいウイルス。あの汚いガンジス川に浸かり、手づかみでカレーを食うインド人でさえ死んでいる。日本人など赤子の手を捻るようなもののような気もする。
「ところでインド人って人種は何? 」
 と友人に聞くと。
「顔は白人だけど色が黒いよね。あれだけ数がいるんだから人種はインド人(笑)」
 と言っていた。ちなみに元イギリス領なので英語が話せる。南の方に行くとちょっと訛るらしいが、薩摩弁ほどではないらしい。昼外食しても三〇円位で済むらしい。月給四万でも家があれば暮らせるよって。中国人も実は同じ事を言っていた。ひょっとしたら日本人は世界一ハッピィピープルかもしれない。
 友人はインドに二〇〇人の従業員を雇っているのだが。
「彼らは優秀だよ。頻繁に聞く言葉が『会社の為に…… 』だよ。プログラマーもインド人が多い。よく働くしね」
 と言う。ちなみに中国の工場は閉めたらしい。中国人は目の前に人参をぶら下げると爆発的に働くけどねと言っていた。そうだな、もうすぐインドが中国の人口を抜くのは間違いない。言葉が通じて勤勉なら言う事ないだろう。インドは殆どが見合い結婚らしいので減る事はないだろう。

数々の陰謀説や都市伝説が頭の弱いSNSやネットの住民によって拡散されてはいるが、結局、新たな汚辱を残すだけだろう。しかし、ナショナリズムが世界的に流行り出した時期に流行し、世界一斉に鎖国を強いられた事は奇妙でもあり不思議でもある。

人の流れは止まったが物流は動いている。
アメリカのドアメーカーであるシンプソンの工場が中国にある。以前はアメリカで製造していたのだが、中国で作り始めて品質も良くなりおまけに価格も下がった。そこから日本をはじめヨーロッパ諸国にも輸出していたのだが、今回のコロナでヨーロッパが一斉にキャンセルしたようだ。日本の輸入業者は中国の工場が閉まってしまうと価格が高騰し、尚且つ、又あのボロなアメリカ製品を買わなきゃいけないのかと不安に感じている。

最近よくドイツの映画を見るのだが、これがなかなか面白い。映画といえばやはりアメリカ映画が主流ではあるのだろうが、女性蔑視や宗教、人種に関しては随分ナーバスである。容易に被害者になれる国アメリカ。自ら足枷をはめているようだ。その点、ドイツ映画はそこら辺を簡単に風刺してしまう。そこが粋でもある。
そんな事をアメリカ人と話していたら「え~、ドイツ映画? 」と嫌悪感を示す。イスラエルは好きらしいのだが、ドイツはあまり好きではないのかな。
まあ、黒人差別をよく報道する日本だが、アメリカでは黒人より黄色人種の方が下である事実は絶対報道しない。黒人が大統領になれても黄色人種は無理である。
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