第1話 都合の悪い発明
文字数 409文字
ポッテクラド博士は、闇夜を走る。研究成果の詰まったカバンを持って。彼の発明は一部の人間の不興を買った。そしていま、その連中に追われている。捕まればタダでは済むまい。
彼の発明とは何か。それは天気を思い通りに操作する装置である。これが世界中で実用化されれば、干ばつや洪水に対し、絶大な威力を発揮するだろう。それどころか、常に天気を理想的にコントロールする事が出来る。
誠に良い事であると思われるかも知れないが、世界平和より自分たちの利益を優先する輩はいるものだ。
博士は遂に路地裏へと追い詰められた。そして銃弾を撃ち込まれ、カバンを奪われる。
「お、お前たちは何者だ。天気を操って世界征服を企む悪の結社か? それとも作物の先物取引で暴利をむさぼる経済マフィアか?」
博士は虫の息のなか、彼らに尋ねた。
「ふん、冥土の土産に教えてやろう。俺たちは”気象予報士”だ。この機械で予め天気が決められてしまったら、みんな失業してしまうんだよ」
彼の発明とは何か。それは天気を思い通りに操作する装置である。これが世界中で実用化されれば、干ばつや洪水に対し、絶大な威力を発揮するだろう。それどころか、常に天気を理想的にコントロールする事が出来る。
誠に良い事であると思われるかも知れないが、世界平和より自分たちの利益を優先する輩はいるものだ。
博士は遂に路地裏へと追い詰められた。そして銃弾を撃ち込まれ、カバンを奪われる。
「お、お前たちは何者だ。天気を操って世界征服を企む悪の結社か? それとも作物の先物取引で暴利をむさぼる経済マフィアか?」
博士は虫の息のなか、彼らに尋ねた。
「ふん、冥土の土産に教えてやろう。俺たちは”気象予報士”だ。この機械で予め天気が決められてしまったら、みんな失業してしまうんだよ」