第9話

文字数 881文字

レオンのもとに訪れたコーラム



「なんども人間が来てはこの世界は崩れていっている。

お前を信じることはできない。」



今まで炎の領地に訪れてきた人間は溶岩の火種を大量に持ち去っていくばかり

で害悪しかない。

しかも

レオンは体の半分が機械化してしまった。
「私は調整屋だ。この世界を救いたい思いは一緒だよ。そこでお願いなんだが・・・・・・・・・。」



「・・・なるほど。それならば一緒に氷の領地に赴こう。一か八かの博打にしか、もう頼ることしかできないからな。」



そしてコーラムとレオンは



海水の汚染で理性を失ってしまったミーシャ

のもとを訪れる。
「あの人を汚した人間なんか大嫌い!今すぐこの世界から出ていきたくなるように、私の魔力で凍傷にしてあげる!」



「でもでも、どうして・・・レオンどうして私のもとに来てしまったの?

お互いの国で直接出会うと会いに来たほうは溶けて消えてしまうのに。」



「いいんだ。ミーシャを助けるために僕はここにいるんだ。」

「どうゆうこと?」



「今、人間がいるだろう。コーラムという名前の整備屋。

彼の行動にかけてみようと思ってね。」



「この世界を再生する。いや。正しくは一度壊してしまおうと思ってね。



フェルミ、いや、君たちにわかりやすく言うとこのアークウィードの桜の神様に私は恋をしてるんだ

君たちにとっては恐れおののくことだろうね



でも、私は本気だよ?」





「レオンには太陽という世界を照らす存在に生まれ変わってもらい

ミーシャには海になってもらおうと思ってね。


ミーシャは魔力の暴走で精神が汚染されているけど、海という存在は、

すべてを包み込む優しい存在だから心配しないでおくれ。」





整備屋が箱庭の世界を作りなおし

虹のヴェールに包まれて

中央の霧の谷が川になり、世界は再生していった。



コーラムは自分の役目は終わったといって消えていく

数千年後





箱庭の桜並木で遊ぶ少年、少女がいた



「フェルミエは本当に美しい。結婚しよっか?」



「コーラム。私達はもう人間なのよ、冗談でも早すぎるわ。」



「ほほう。成長すれば脈アリと見た。」

「ふふふ。そのとおりよ?」



「え。」



鳩が豆鉄砲を食ったような顔をするコーラムだった。



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