関谷の別荘 1
文字数 1,963文字
一行は納屋の前にまで来た。
納屋の中を見てみると、横井はここ最近は根詰めて作業していたようだ。
イーゼルには書き掛けの軽井沢の風景や町の風景がそのまま残っている。
見ると作りかけの石膏像、漆喰の入り口、ノコギリ、カンナ、ノミなどがあった。
外は雑草の生い茂った草むらて血痕の跡は無かった。
納屋の入り口の辺りをよく見ると、大きな獣の足跡、そして草むらを少し掻き分けた所に緑色の宝石があった。
猟犬の台座には奇妙な文字が掘ってあり、底にはドクロの模様が掘られている。
見る者の心理にゾクリと迫るようだった
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関谷は恐怖の為屋敷の中から出てこなかった。
その翡翠像をじっと見ていると五人は気持ちが悪くなってきた。