その色は、鬱金。 (2017.06.29.)

文字数 130文字



その色は鬱金(うこん)。と、女神が定めた。

界を彩るきほんのいろどりは鬱金と燻銀。透かし硝子に地紋様。

界を卵に見立てて四部に分け、塔と螺旋と回廊と街道とを優雅に繊細に、かつ無駄や無理や淀みや隙のない、完璧な都邑を描いた見取り図に、界の下位神らは、誰もが見惚れた。


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